先月、傾聴講座開催のため
大阪に出張していました。
一度行ってしまえば交通費は同じということで、
少々無理をしてスケジュールを組み、
大阪に行くときは4日連続で
講座をやることにしています。
頑張った分、疲れもあると同時に、
4日目が終わった時の充実感は
何とも言えない格別なものがあります。
行けば必ず最後、新大阪の駅で
お決まりのコンビニに行き、
お決まりのコーヒーを買って飲むのがご褒美です。
・・・
まだ予定の新幹線まで少し時間があるので
ご褒美のコーヒーを買って、
改札そとにある待合室の椅子に座って
飲んでいた時こと。
3列前の、左斜め前のほうに座っている
サラリーマンの様子が少し
おかしいことに気が付きました。
何がおかしかったかといいますと、
スーツの上着は脱いで、
ワイシャツとズボン姿なのですが、
来ているワイシャツが、なにか
全体的に薄汚れていて、
大きな黄色いシミが広がっています。
ズボンもしわにはなっていないものの
全体的にまだらに汚れています。
髪の毛もボサボサで、寝ているのか?
椅子座って頭抱えるように
うずくまってほとんど動きません。
(たまに動きます)
事情は分からないけれど、
「何かなツラいことでもあったのかな?」
と感じさせます。
その日は、日曜日だったので、
サラリーマンよりは楽しそうな
旅行客で駅は溢れていまいた。
なので余計に、
そのサラリーマンは浮いて見えます。
・・・
いま私自身に見えている新大阪駅の風景は、
4日間の仕事を成功裏に終えた
満足感と充実感で満たされています。
今場所は素晴らしい思い出の一ページです。
でもそのサラリーマンは同じ風景を
どんな印象で見えているのだろうか?
ふとそんな疑問がわいてきました。
つらいのだろうか?
苦しいのだろうか?
あるいは、見かけとは違い、
意外とポジティブなのだろうか・・・?
笑顔の人々と、頭を抱えているサラリーマンの
両方の姿を同じ視野に入れながら、
「ここには、人生最高の時間を過ごしている人もいれば、人生最悪な時間を過ごしている人もいるのかもしれない」
と思ったのでした。
たとえ同じ場所にいても
感じ方は人それぞれ違いますね。
自分にとって最高の場所が、
べつの誰かにとっては最悪ということもありえます。
いまそのサラリーマンと会話でもできれば
彼が今この空間に何を感じているか
多少は垣間見ることが出来るのでしょうが、
外から見て察しきることなど
できるはずもありません。
私は
「彼の気持ちなどわからない」
ことを確認して、
まもなく来る帰りの新幹線に乗るため、
待合室をあとにしホームに向かったのでした。
・・・
会社でも、家庭でも、
同じ場所にいるからと言って
みんなが同じように感じているわけではないですね。
もし相手をちゃんとわかろうとするなら
観察して、推測するのではなく、
思いを言葉にしてやり取りしないと
わからないことはたくさんあります。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「見えている世界より、感じている世界をわかろう!」
もし私なら、
「新大阪駅にいたよね!」
といた事実をわかってもらうよりも、
「4日間の仕事を終えたあと駅で飲んだ、お決まりのコーヒーの味は格別だったでしょう!」
と気持ちをわかってもらえたほうが嬉し気がします。
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