そんなことをいうとすぐに
「韓流ですか!?」といわれる。
私は、韓国のドラマはほとんど見たことがない。
話すことに興味がある。
2002年のサッカーワールドカップ日韓開催の前にたまたま韓国に行ったことから興味を持ち、何度か訪問した。
韓流という言葉が出来るよりだいぶ前の話。
メジャーではないガイド紙をみながら、江南にあるおいしくて安いカルビ店を見つけ、訪韓のたびにときどいっていた。
日本人はおらず隠れ家を見つけたようで、うれしかった。
嬉しかったのは私だけではなかった。
カルビ店の店員も私が持ってきたガイド紙を見て、日本で自分の店が紹介されたのを知りガイド誌のコピーをとらせてくれと頼むほど喜んでいた。
料理のメニューはすべて韓国語で書かれていた。
しばらくして韓流がはじまった。
その後、訪韓した際にまたそのカルビ店にいったら、客のほとんどが日本人で大混雑していた。
どうしたのか聞いたら、某有名韓流スターが来るお店として有名になったのだそうだ。
「隠れ家」に入ることはできなくなった。
数年後、ほとぼりがさめたころ、また行った。
するといつの間にか隣接してもう一店舗、同じ店の看板が出ていた。
入店できた。
メニューをみたら、すべて日本語で書かれていた。
そして、値段は円安でもないのに以前よりだいぶ高く書かれていた。
もしかしてと思って韓国語のメニューを見せてくれと韓国語で言ったら、一瞬戸惑った顔をしたがあきらめ顔で持ってきてくれた。
そこに書かれていた値段は、日本語版のメニューとはまったく違う値段だった。
一瞬驚いたが自分は安い値段で食べられたので、気にしないことにした。
その後、子育ても始まり韓国に行くことはなくなった。
仕事の足しになればと、2010年に産業カウンセラーの試験を受けた。
しかし、筆記試験の記憶がうまく出来ずに不合格となった。
記憶力が悪いのをどうにかしたいと思い、落ちた年の秋に記憶術のセミナーを受講した。
そのおかげもあり、翌年は試験日前の一週間インフルエンザで寝込んでいたにもかかわらず、産業カウンセラーの試験には合格した。
ここまで書いていて、自分でおかしいと思うことがある。
なぜ記憶力が悪かったはずの私が10年以上前の韓国でのできごとは、ことこまかに覚えているのだろうか?
たぶん私は記憶力が悪いのではなく、記憶の仕方がまずかったのだと思う。
記憶に残す方法を知らなかっただけだった。
私は、いまも昔も記憶力はいいと確信している。
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