喫茶店でパソコン仕事していたら、
管理職らしい男性と、
それより若い女性が横の席に座り話し始めた。
問題のある新人スタッフの
取り扱いについての相談のようだ。
女性は店舗の責任者か先輩の模様。
女性「私が新人のときは、ただお客さんのために頑張ろうとしてか思っていなかったのにあの子は自分のやりたいことじゃないとか言って、理解できない・・・」
男性管理職「まあ、人それぞれだよね・・・。」
女性「どう接したらいいんでしょう・・・。自信なくなっちゃいました・・・。」
男性管理職「うーん、確かに最近の若い奴らが考えていることってわからないね。その時々で、対応変えていくしかないよね。」
そんな会話を横耳で聞きながら、
男性管理職に思った。
「それ相談乗っていることになってるか???」
と。
女性の訴えは
「私は、自信がなくなった」
「私は、つらい」
「私は、困っている」
と、「私」を主語にして伝えているのに、
男性管理職の応答する主語は、
「人それぞれ」
「最近の若い奴は」
主語がずれこれでは、
女性が訴えている本心から
フォーカスが外れてしまっています。
そして、されたアドバイスも
「人それぞれ」「その時々」ではあまりに抽象的で、
いったい何をしたらよいのか
私ならわかりません。
女性が訴えているのは、表向きの話題は
「新人への接し方の方法」
ですが、
うったえられている心情は
「自信がなくなり参っている」
という感情です。
「表出している事柄には、ずれた主語で応答し、相談したくなった心情は無視をする」
実はよくあることであります。
それでも、
話す相手になっあげているだけでも
十分有難いだろうとも思うのですが、
せっかく話しを聞いてくれるんは、
伝えたいことを理解して
応えてほしいと思わないでしょうか。
相談を受けるほうも、
心配する気持ちがあるからこそ
聴いてあげているのでしょうから、
「表出している事柄には、相手を主語にして応答し、そのとき心情も一緒に受けとめる」
にしたいものであります。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「話の内容に応答するのではなく、話したくなっている気持ちにも応答する。」
相談事というのはそもそも、
これで一発解決というような
妙薬がないことが多いわけです。
そのときに、
せめて気持ちをわかってくれる人がいてくれたら、
どんなにありがたいことでしょう。
・・・と、
むかし答えのない中で、八方ふさがりだった時、
気持ちをわかっていてくれる人の存在があったからこと
今、こうして生きていられるのだと
実感している私は、
つい思ってしまうのでした。
・・・
それもまた、
「人それぞれ」ですね(笑)。
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