心は結果とは関係ない

最近になり「ポケモンGO」にハマっています。

そもそもゲームはあまりやりませんが、

「流行るのには人の心をつかむわけがきっとある!」

と思い、自らを使って、

人間の心理を観察するのが目的です。

・・・と、最初は思っていたのですが、

いまでは純粋に楽しんでいます(笑)。

一応分析もしてのですが、

ゲームというのはまさに

「心理学」だなと、感心しています。

・・・

やらない方にはよくわからないと思いますが、

よろしければ最後までお付き合いください。

・・・

先日、街中でとても珍しい

ポケモンに遭遇しまして。

めったにお目にかかれないレアなものでしたから、

ドキドキしながら「確保」を試みました。

ところが、

数回チャレンジした挙句、

逃げられてしまったのです。

「逃がした魚は大きい」

といいますが、まさにその通り(涙)。

今まで出会ったことがない。

そして今後、

もう出会えるかわからない機会を逃してしまい、

ゲームといえども、

ひどく落胆したのでありました。

ところが、

その数日後、偶然また同じ

ポケモンに遭遇できたのです。

二度目ですし、

前回は死闘の末、逃げられたので、

今度は逃がすまいと

(といっても、出来ることは捕獲用のボールを投げることだけですが・・・)

ドキドキしながら、捕獲を試みました。

ところが、

20回ほどチャレンジした挙句、

また、逃げられてしまったのです(涙・涙)。

「なぜ神様は、私にあのポケモンを一生お与えになってくれないのだろう?」

「日ごろの行いが悪いからだろうか?」

「もう一生、手に入れることはできないのだろうか?」

「自分だけは受け入れてもらえないのでは?」

・・・自分という人間を拒否された。

そんな、嫌な感情が心の中に広がり、

どうにも心を落ち着かなくなってしまいました。

もしこのまま手に入れられなければ、

一生コンプレックスとして残っていく。

そう思いました。

(ポケモンGOコンプレックス=略して「ポケコン?」)

それからしばらくして

三度目、因縁のポケモンに

出会うことができました。

三度目は、それまでと違い、

頭のどこかで

「逃げられたときの想定」

・・・というか心の免疫ができていて、

取りたい!という意欲も有ながらも、

どこか心の反対側では、

逃げられても落ち込まないよう、

心の準備ができてる。

少し冷めた自分がいました。

捕獲を試みている最中も、

前の2階と比べたら、

一喜一憂せずかなり冷静です。

すると不思議なことに、

別に冷静に捕獲用のボールを投げようが、

興奮して投げようが関係ないはずなのに、

なぜか今回は、意外とすんなりと

ポケモンがたまに収まり、

捕獲することができたのです。

するとさらに、不思議なことに

あんなに欲しかったはずのポケモンなのに

大喜びというよりは

「安堵感」

が心に広がり、

ひとりでしんみりと、

喜びを加味し味わう自分がいました。

ポケモンの捕獲は、ゲームの問題ではなく、

いつのまにか私自身の問題に

すり替わっていたのでした。

そして興奮もなく、

冷静にその場を立ち去ったのでした。

・・・

これは、ゲームの話ではありません。

私たちの人生に通じる話です。

学校や資格試験の受験でも。

成約間近の契約でも、スポーツでも、恋愛でも。

何かを達成できそうなのに、

目の前でそれをとりのがす

ということは起こりますよね。

たとえそれがゲームでも

「自分にとって価値あるものを、目前で失った悲しみの深さ」

に変わりはありません。

また、二度目に同じチャンスが巡ってきたときは、

「同じてつは踏まないようにしよう」

と誰でも慎重に事に当たるでしょう。

でも、一度目より慎重になったからといって、

必ずしもうまくいくことが運ぶとは限りません。

再度、同じ結果になるということもよくあります。

一度目は、チャンスに驚き我を忘れ、残念がる。

二度目は、同じてつを踏まないよう、

前回の反省を生かそうとしてもできず、

落胆し悲壮感が漂う。

人生というのは、前回の反省を生かしたつもりでも

なかなか思うように

前進してくれない物でですね。

「三度目の正直」

といいますが、

三度目になると、半分あきらめと同時に、

失敗への免疫が上がり、気負いも感情の起伏が少なくなり、

比較的、淡々と物事に当たるようになったりします。

(そういう経験はありますか?)

ここで思うのは、

「過去の経験を生かしていけば、きっといつか成功する」

ということではありません。

むしろ逆のことをお伝えしたいと思います。

物事に当たるときは、興奮しながらでも、

落胆しながらでも、冷静でも

結果はどうなるか結局「わからない」のです。

人の心には「合理化(=防衛機制)」の心理があります。

合理化とは、結果から逆算して、

原因をこじつけたくなる心の動きです。

つまり、

「冷静さを欠いていたから、よい結果が得られなかったんだ」

「落胆し、ネガティブな感情だったから、失敗したのだ」

という風に

結果から逆算して、原因を特定することで

心を納得させようと試みます。

でも、実際には本当に「冷静だったから成功したのか」

証明することはできません。

「前回の失敗がいかせたのか?」

も・・・。

すべては、

自分を納得させるための言い訳と言えばいいわけです。

何が言いたいかといいますと、

よく

「自信がついたらやろうと思います」。

「準備がちゃんと整ってから、始めようと思います」。

という人がいます。

もちろん物理的な準備が整っていないうちに

やみくもに始めてはいけないこともあるでしょう。

でも「いつかやります」ということの多くは、

もしかして、気持ちの問題ではないでしょうか?

自信があっても、失敗するときは失敗するし

自信がなくても、うまくいくときはうまくいく。

そう思えば、

始めるのは常に「いま」しかないし

失敗の原因を、自分の心の在り方に求めるのも、

合理化に過ぎないのかもしれません。

ネガティブな自分を変えよう、

なくそう取るのではなく

ネガティブな自分のままでいいから

行動し続けていれば、

何回失敗するかわからないけれど、

どうせ結果と心の在り方は関係ないのだから

動いている分だけ早く、

よい結果が得られる可能性が

高まるのではないでしょうか。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「結果は、心の在り方とは無関係。」

結果から、理由付けしたくなっている自分に気付きましょう。

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