「チクショー!」
東京駅から大手町につながる
地下通路を歩いていたときのこと。
私の斜め右前を歩いていたサラリーマン風の
20代の男性が突然叫びました。
そして、方向転換して、どこかに行ってしまいました。
いったい彼に何があったのか謎ですが、
彼の謎よりももっと記憶に残ったのは、
なぜか
「チクショー(畜生)」
という言葉のほうでした。
・・・
突然ですが、これをお読みいただいている
あなたが最近、
「チクショー!」
と言ったのはいつか、覚えていますか???
私はいつ使ったのか思い出せませんでして・・・。
「チクショー」は
私の中では、いわゆる死語の部類に
入っていると気付いた次第です。
・・・
記憶術をお伝えするときは、
脳の構造上、記憶の妨げになるので、
「マイナスな言葉は、つかなわい方がいい」
とお伝えしています。
でも、カウンセラーとしてみるときは、
「感情にいい悪いはない。すべてがその人である」
と、いい感情も、悪い感情もそのままを理解し、
認めるのが大切だとお伝えています。
たしかに、
ネガティブな言葉を人に言えば、
相手が嫌な思いをしたり、
傷つけてしまうかもしれません。
でも、自分の中にある感情を
そのまま言わずに飲み込み続けていると
心が病んでいくというの事実です。
なので、
誰か聴く準備ができている人に聞いてもらったり、
あるいは、一人のときに感情を吐き出すのは
「あり」ですし、必要だと思っています。
先ほどの、歩きながらいきなり
「チクショー!」といった青年は、
ある意味、自分の心のバランスをとるために
必要なことができている人に思えるのです。
私はよく、
プラスのことだけを考えようとする人のことを
「なんちゃってプラス思考な人」
と言っています。
本当にプラスの部分をしっかり見て生きたいなら、
マイナスな部分を隠して、
ないふりをして、いつもその存在にビクビクしているより、
マイナスをしっかり見て、存在を認めたうえで
プラスを選んでいく方が健全だと思うのです。
プラス思考が大切だと力説する人に限って、
マイナス思考の人に厳しかったりするのは、
自分のありのままを受け入れられて
いないからのようにも見えます。
それはさておき、
・・・
これをお読みいただいているあなたは
心の中に湧き上がってくるマイナスの感情を
どの様に処理してしていますか?
いけないことだと思って押さえつけると、
どんどん苦しくなっていって、
最後は(定期的に?)、爆発したりしませんか?
抑圧の終焉は必ず「爆発」と決まっております。
誰かにネガティブであることを伝えるのが目的ではなく、
自分の感情を言語化できるレベルで
ちゃんと理解するためという意味で
1人の時にでもちゃんとネガティヴな感情を
口に出して嫌な感情を貯めすぎないのは、
自分に対するエチケットではないでしょうか。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「ネガティブな感情にいいも、悪いもない」
逆説的でありますが、
ネガティブをちゃんと認められると、
その時点ですでに以前より、
ポジティブになっていたりするから
面白いですね。
<お知らせ>
人の話を聴くということは、
ネガティブな話も聴くということですから、
聴き手がイライラしていては聞けません。
自分の中にあるネガティブな感情と
うまく付き合えていないと
他人がするネガティブな話は
聴きにくくて仕方なくなります。
つまり、自分の心との付き合い方がうまくいくと
人の話も聴いやすくなったりするわけです。
そんな、自分も整えながら聴く方法に
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