いまを生きる子

春らしいあたたかい休日、公園で走りまわって

息子と鬼ごっこをして遊んだ。

二人とも、いい感じに汗をかいた。

まだ夕方前だけれど、

気持ちが悪いので、帰ったら

早めのお風呂に入ることにした。

帰宅して、風呂をわかしはじめてから、

息子にそのことを伝えた。

私「今日は早めにお風呂入るよ」。

すると

息子は急に不機嫌になり

「ヤダァ!!!」

と言った。

私「汗かいたから、お風呂入ったら気持ちいいんじゃない?汗でベトベトだよ。」

息子「入りたくなぁ~~~い!!!」

まさか、

はや風呂でこんなにも抵抗にあうと

思わなかったので困惑し、尋ねた。

「何がそんなにイヤなの?」

すると息子はいった

息子「まだ寝たくない!遊びたい!」

私「いやいや、お風呂入るだけで、まだ夕方だから、寝ないから。」

息子「ほんと?お風呂入っても寝ないの?じゆぅじかんなの?(自由時間)」

私「そうだよ」

息子「じゃあ入るぅ(^^)」

事情が呑み込めた。

・・・

子どもは時計を見ない。

5歳児にとって毎日の生活は、

親や保育園の先生に言われた通り、

順番通り動くことしかしない。

時計やカレンダーを見ない子供にとって、

未来というリアリティがある感覚はない。

だから真夏に平気で

「サンタさん、あした来る?」

とか、

誕生日が過ぎた直後に

「あした誕生日?」

と訊いてきたりする。

普段ははや風呂などすることがない、息子にとって、

お風呂に入った、つぎは必ず「寝る」のが習慣だった。

だから、風呂に入ったら

寝ないといけないと思ったようだ。

まだ夕方5時前。

家の外を見ればまだ薄明るい。

でも数字で時間の長さを知らない子供にあるのは

「いま」「つぎ(順番)」

だけ。

こんな風に冷静に考えてみると、

普段、日時に縛られて動いている身としては、

「それでよく生活できているな」

と感心する。

でも、子どもが遊びの天才であると言われるゆえんは

まさにそこにあるのだと気が付いた。

むしろ大人の方が、時間を知ってしまったことで、

効率と引き換えに、今の楽しみ方を

忘れてしまったのかもしれない。

普段、効率的に仕事や勉強を進めるために

「時間を意識しましょう」

と伝えている。

でも、効率よく進めることと、

人生を楽しむことは別のこと。

大人は効率を重視するが、

子どもはいまを楽しむ天才。

どちらがいい悪いはないけれど、

「いまを生きる」

とか、

「幸せに生きる」

というのは少なくても効率の問題ではないだろう。

それは、心の豊かさの問題なのだとしたら

あきらかに、息子は私より、

ずっと上手に、いまを生きている。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「先のことを気にしながら、いまを生きることはできない」

だとすると、

大人になった私でも、もしかしたら意識的に

日常の喧騒から離れ、少しでも長く

時間を気にせず過ごせる時間をつくれたら、

いまよりもうちょっと、

今を生きることができるのだろうか。

これをお読みいただいているあなたは、

いまを生きるために、

意識してやっていることはありますか?

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