NOという自分を許す

断ることに罪悪感を持つ人もいるようだけれど、

意外と私は平気にする。

・・・

夜、2日間の講座開催を終えて帰宅した。

玄関を開けるとすぐ、

ドタドタと足音がして

居間から5歳の息子が飛び出してきた。

「おっとぅさぁ~~~~ん!!!」

叫びながら、ニコニコ笑顔で飛びついてきた。

5歳ぐらいの男の子はまだ、無邪気でかわいい。

買ってきた「山ちゃん」の手羽先を数本だけたべて、

軽く夕食をすませていたら

息子が声をかけてきた。

「食べ終わったら遊ぼう♪」

手には、先日、誕生日プレゼントとして、

お爺ちゃんから届いたばかりの、

ウルトラマンの武器を持っている。

「戦いごっこ」をするつもりのようだ。

ところが、

私の方はというと、今日はもう疲れて休みたい気分だった。

「お父さんは今日は、もう疲れたから寝たいんだよ。」

正直に息子に伝えた。

すると、ニコニコ笑顔だった息子の表情は、

一瞬にしてフグのようなふくれっ面に変わり怒り始めた。

「ええぇ!!!つまんない!」

以前の私なら、

「お父さんは、君たちのために一生懸命仕事して来てるんだよ!」

とかいって、こちらの都合を受け入れない

息子の態度に、怒り返していた気がする。

でも、いまはそれはない。

「悪いんだけど、体力が残ってなくて無理なのさ」

「納得しない息子」を受け入れる心の余裕がある。

・・・

「子どもに怒る」ということは、

きっと、自分の思い通りにならないことを

許せない気持ちがあるからだろう。

でも、もう一つ深いレベルで見ると、それは

「子どもの期待に応えられない、自分を許せない」

から怒っているのではないだろうか。

子供を怒りながら、実は自分に怒っている。

裏を返せば、

子どもを怒らずにいられるということは、

自分に怒らずにいられている、

ということと100%イコール。

子どもの期待に応えられない自分を許し、

受け入れられるから、怒らずにすむ。

もし、誰かに怒らずにいたいと願うなら、

相手に対して怒らずにすむ方法を考えるよりいい方法がある。

それは、

至らない自分を許し、自分に怒らないようにすること。

実はこれが最も早くて、最も効果的な方法だったりする。

至らない自分を許せれば、

至らない他人のことも許せるようになる。

子供に怒らずにいたいと本気で願うなら

一番最初にすべきことは、

子どもに怒ってしまう(しまった)自分を許すこと。

「親だからこうすべき」

ではなくて、

自分の自由を認められる人は、

他人の自由も認められる。

そうすれば人間関係は、やわらかくなる。

・・・

人は、自分を責めれば責めるほど、

他人を責めたくなる。

自分を許せば許すほど、他人を許せるようになる。

自分を許すことを「甘えだ」といって拒もうとする人は、

実は「他人を責め続ける」という

他者依存の快楽を手放すことを拒んでいる。

前向きなようで、実はかなりうしろ向き。

そういう無意識の奥にある、

本心に気付くというのは容易ではない。

でも、確かに私の言うことにも一理あると感じたなら、

誰かに対して怒りたくないと思う人は、

怒ってしまう自分を反省するのではなく、

許してみてはどうだろうか。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「NOという自分を許す」

NOという自分を許せると

人からNOと言われたときも

素直に受け入れやすくなるものです。

・・・

断る自分を許せた私は、

「息子よ、体力がある日には、また遊んであげるからね」

そう穏やかに心の中で呟いて、

5秒後には気持ちよく深い眠りについていた。

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