あいづちを入れる練習が必要な理由(1)

いつもありがとうございます。

飲み会の最中はほとんど人の話は聴いていない、岩松正史です。

傾聴の基本練習「あいづち」は
傾聴力を上げるための基礎作りであり、
家の建築で例えるなら土台作りです。

しっかりしていない土台の上に
いくら綺麗な家を建てても、
土台がぐらついて家は崩れ落ちてしまいます。

それくらい重要です。

あいづちは「入れる」とよく表現されますが、
あいづちを入れることに抵抗を
感じる人もいるでしょう。

そこで今回から2回に分けて、
あいづちを入れる練習がどうして必要なのか?

その理由をご紹介します。

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理由1:アウトプットに慣れる練習として必要
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日常的に無意識に使っている

「ただの自然なあいづち」

「意識した自然なあいづち」

にしていくための練習として必要です。

スポーツと同じです。

慣れないことに慣れていく過程ですから
不自然に感じるのは当たり前です。

ただ自然なままのあいづちでいいなら、
それは傾聴のスキルではなく、
いつもの自分がそこにいるだけです。

関わろうという姿勢を能動的に持ちつつ

「新しいことに慣れて自然になる」

プロセスといて理屈をちゃんとわかった上で
その実現のためにあいづちを

「入れていく」

ことで成長し慣れていきます。

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理由2:感情を飲み込むクセをとるため
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日常的に何かを

「感じたら→アウトプット」

するのに慣れていない人もいます。

自分の感情を飲み込む、あるいは
フタをする癖がついている人です。

自分の感情を押させてしまうと
誠実なコミュニケーションがとれません。

そのような人は、受動的になり過ぎて、
ただそこに静かにしているだけになってしまいます。

本人は

「話の邪魔をしない=聴いている」

と思っているのです(思いたい?)。

でもコミュニケーションをとるとは

(1)相手の言わんと事柄と感覚の両方を理解し
(2)そのことがお互いに分かり合えている状態をつくる

ことです。

黙っていることは、聴いていることにはなりません。

C.ロジャーズも
「受動的すぎるカウンセラーはたいして役に立たない」
と言うように。

あるいは「積極的傾聴」というように
コミュニケーションは対等な立場から
「やり取り」があって初めて成立します。

感情を飲み込むのが自然な状態から、
感情をアウトプットできる状態にするための
初歩としてあいづちの練習は必要です。

次回は、理由の3と4をご紹介します。

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