心の故郷をもつ

人生で13回、引越しをしている。

「出身地は?」と訊かれれば、

「長野の茅野」と答えるけれど、

そこも、小2~高校卒業まで9年で最長。

でも、長野に実家はもうない。

両親はもともと住んでいた、東京に戻ってきた。

私も、幼少期、東京の家に住んでいた時がある。

でも、7歳まで。

両親はもとある古い家をつぶし、

新しく建て替えてしまったから、

家自体に思い出はない。

「出身地」には誰もいないし、

「実家」には馴染みがない。

古郷は長野でも、東京でもない。

今住んでいる横浜も、まだ6年目。

故郷とはとても言えない。

「私にとっての古郷とは、いったいどこなんだろう?」

と考えてもわからない。

30代くらいまで引越しが多かったため、

3年も同じ町に住んでいると、

引越したくてソワソワしてくる。

とにかく、私には

これといった落ち着ける故郷がない。

・・・

話は変わりるが、

昨日から大阪に来ている。

一度来ると4日間は、いることになる。

8月、10月も来るので、去年も今年も

一年のうち25日前後、大阪で過ごす。

5年前は、こんなにも大阪に

来れるようになるとは思わなかった。

むかし何度かビジネスを広げられないものかと

大阪に来たことがあった。

でも、鳴かず飛ばずで断念した。

ここ3年ほど、一年のうち1ヶ月弱を

大阪で過ごせるようになったのは成長のあかしだと思う。

当初はいろいろなホテルに泊まるのが楽しかった。

でもそのうち、考えるのが面倒になり、

刺激より安心感を求めて、便のいい定宿を決めた。

同じ町に何度も来ているうちに、

行きつけの飲食店やリラックススポットなど、

楽しみを見つけた。

覚えたのは場所だけではない。

そこで働く人たちとも、

徐々に顔見知りになってきた。

昨日もホテルにチェックインする際、

入社5年目になった女性が受付をしてくれたが、

ちゃんと私のことを覚えていてくれている。

知り合いというほどでもないけれど、

たまによく来るオジサンくらいの認識は

持ってもらえている。

住んでいる横浜では、地元すぎて

なかなかむやみに人に話しかるのも

はばかってしまったりすることもある。

でも、しがらみのない大阪なら出来る。

そういう遠すぎず近すぎずの人間関係が楽しい。

妻には悪いが、完全に一人になれるのもうれしい。

使い慣れたビジネスホテルの一室のほうが、

自宅の書斎よりも仕事がはかどることも多い。

自宅が一番落ち着ける場所であればいいのだろうけれど、

自宅はいつも子育てで運動会状態。

いまひとつ安らがなかったりする。

イライラの原因もそこにある。

でも大阪にはない。

・・・

私には古郷はない。

でも、古郷がない私でも、自宅とは違う、

安心できる場所がもてている。

場所の古郷はなくても、心の古郷のようなものがある。

それが、うれしく、ありがたい。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「心の古郷をもつ」

これをお読みいただいているあなたはにとって、

家とは別の落ち着ける場所はどこでしょうか?

大事なのはのどこにいるかより、

その場所が何を感じられる場所かなのかですね。

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