人は感動しただけで、何かがわかった気分になる。
でも本当は何も変わっていない。
そういう一面があるのではないか。
少し前までクロネコヤマトの労働環境の
問題が大きくテレビで取り上げられていた。
その後、どうなったのだろう???
好奇心がおさえられない私は、すぐに訊いてしまう。
先日、自宅に荷物を持ってきてくれた
ヤマトのドライバーさんに
変化があったか質問をしてみた。
すると、少し困った顔を一瞬して、
「何も変わっていないです…」。
・・・
テレビを見て興味を持った私たちには、
すでに忘れかけていないだろうか。
たしかに日々ヤマトのことだけ考えて生きることはできない。
でも、現場の人たちは今まさに、まだ問題の渦中にいた。
テレビから刺激を受けているときは
あんなにも同情していたのに、
テレビで取り上げなくなれば、もう過去のこと。
喉元過ぎれば熱さを忘れる
人間というのはその時の感覚が一番重要で、
結果はあまり気にしないところがある生き物だと思う。
・・・
そういう心の反応は、セミナーや
講座の受講生にも当てはまる。
受講している最中、あるいは直後は
刺激をうけたあとは自分が何か変わった気がする。
でも、1ヶ月後に再会してみると、
せっかく習ったことを実践している人は少ない。
ある講座の中では、毎朝鏡に向かって
笑顔を作ることで、自尊心上げる方法をお伝えしている。
とても簡単な方法であると同時に、
脳の特徴に沿った非常に効果的な方法だけれども
つぎ何かの機会でお会いしたとき、
半分以上の人はやってない。
とてももったいないと思うし、
行動が変わり続けていなければ、変化は起きない。
・・・
わが社がしているセミナーや
学校の勉強以外の教育のようなサービス業は、
ときに他の業種の人から「虚業」と言われることがある。
確定した成果物がないことにお金を払うことから
そういわれるのだろう。
私自身体験したことがあるが、
たしかに怪しいセミナーというのも存在する。
でも、同時に怪しいかもしれないのは、
セミナーを受けに来る人の「やる気」も
また怪しいのかもしれない。
変わりたいといいながら、変わりたくないというか・・・。
感動しただけで、変わった気になってしまうというか・・・。
が、ある気がする。
・・・
テレビでヤマトのドライバーさんの惨状を見て、
ドライバーさんに同情した人のうち
果たして何割の人が、実際に宅配ボックスなり、
他の方法でも行動を起こしただろうか?
ネット通販サイトで「宅配ボックス」を検索かけただけで、
満足して終わっていないだろうか。
せっかく心が動いても、行動が変わらなければ
ヤマトのドライバーさんなら、苦労したまま。
セミナーなら、その日に講座を受けに行ったという
事実が書かれたカレンダーに残るだけで、何も変わらない。
人は感動しただけで変わった気になりやすい
でも、感動してからが本番。
感動は人生を変えるスパイになることはあるが、
スパイスだけでは人は変わらない。
感動したあと、何をはじめ、何を今も続けているか?
があってはじめて変わる。
つまり人は、変わろうとするから変わるのではない。
「何かをはじめ、何かを続けている」
とことが、すでに変わっていることなのでしょう。
変わること自体は目標でなく結果。
もし変わりたいなら、日々の生活の中で
具体的な変化を一つだけ決めて続ければ、自然と変わる。
だから、変わる方法ばかり探している人ほど
いつまでたっても変わらない。
また、
感動し決めたはずでも、何もしなければ変わらない。
それどころか、行動しない自分への
罪悪感というおまけがついてくる。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「行動を始めて続いている=変わった」
宅急便のお兄さんは、最後にこう言って帰っていった。
「こちらは宅配ボックスあるので、とても助かってます」。
昔ドラマの名言で
「同情するなら金をくれ!」
という名台詞があった。
「同情するなら、宅配ボックス!」
「感動するなら、行動を変える!」
ともいえるでしょう。
(少し字余り(汗))
<お知らせ>
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