「こんなにもしていただいて」
最近言われて、照れくさかった言葉。
あと2週間ほどで、傾聴の学校(法人)を作って丸2年になる。
果たしてこの2年間で、傾聴の学校を作った目的に
どれくらい近づくことができたのだろうか?
・・・
今年の目標の一つに
「出来るだけ周りにいる人をフォローする」
がある。
目標に近づくために、ここ数年、仕事が広がり過ぎて
いっとき中止していた、心理カウンセリングも
知り合いから頼まれた場合に限り、
出来る範囲で数名まで受けるようにしている。
傾聴の学校の講師のみなさんにも
使える時間と、伝えられるノウハウは
できる限り出し惜しみすることなく
提供するようにしている。
傾聴という同じ言語が
使える仲間との交流がまた楽しい。
・・・
9つの性格で分析するエニアグラムで言うと
昔から私は
タイプ8「勝利、英雄」
と
タイプ3「達成、リーダーシップ」
が圧倒的に高い。
そして、数ポイントさがるが
タイプ4「感性」
もかなり高い。
勝利と達成のために、感性が必要な
傾聴を使っているという感じ。
いまの生き方は、とても
理にかなっていると思う。
それは、ともかく・・・。
数年前までかなり「勝利(タイプ8)」が高く、
「達成(タイプ3)」の方が低かった。
両者は似ているように見えるが、ちがう。
タイプ8=個人的な成功。
タイプ3=みんなの成功。
質が違う。
前置きが長くなったが、
2年前に傾聴の学校を作ったとき、
目指したことがある。
それは、
「タイプ8優位から、タイプ3優位に変えることへの挑戦」。
さきほど「最近惜しみなく提供…」云々と書いたが
逆を言えば、元来私の性格は
「出し惜しみをするタイプ」。
出し惜しみをするタイプは、
自分だけの勝利を目指すタイプ8に近い。
数年前から、ひとりで頑張ることは楽しいけれど
限界も見え感じ始めた私は
これを変えようと試みて、
傾聴の学校を作ったふしがある。
もちろん、
サポートが足りていないことも
山ほどあるだろう。
私の不出来のために、
我慢している人もいるかもしれない。
気付いていること、いないこと・・・。
いき届いていないことがきっとある。
でも、
たとえ一部の人からでも
「こんなにもしていただいて」
といっていただけること自体、
数年前の自分から見たら奇跡。
5年前の私が見たら、間違いなく
「成長したな」とほめてくれることだろう。
これはこれで、満足ておくことも大切。
・・・
一瞬、感謝されたくらいで、
照れているようでは、まだまだ
人間としての器は小さいに違いない。
もっと大きな器にしたい。
でも、
もともと器の大きさというものは、
自分で決めるものではないのかもしれない。
他人が見て、他人が決めるのが器の大きさ。
ならば、
感謝の言葉は「器を大きくするために」
素直に受けとっておくのがいい。
もし、受け取り拒否すれば、
器は大きくならないし、
素直に受け取らない心そのものが
器の小さをあらわしている。
器を大きくしたいなら、
与えるだけでなく、受けとる心もまた、
器の大きさだろう。
とにかく、
器の大きさは他人が決める
・・・というか、
他人がいて初めて決まる。
それに、
器の大きさの定義など初めからない。
あると思えばあるし、ないと思えばない。
また、
器を広げなければいけないという法律もない。
要するに自己満足。
でも、自己満足でもいいから結果的に
「器が広がった」と思いたいなら
いま自分がしていることに、
素直に、熱心に取り組むだけでいい。
そして、
そこから発生した他の人からの
よい反応は素直に、悪い反応は謙虚に
受け止めればそれでいい。
人の為にすることが、結局
自分の為に「しかならない」と気づけるなら、
はじめから、人の為になどといわず、
胸を張って自分の為にと言えばいい。
それもまた、器の大きさ。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「器の大きさは、能力より素直さで決まる」
本当に器が大きい人は、
器の大きさなど、気にしながら生きていない。
でも、そんな器の大きさが気になる、
器が小さい自分を感じながらでも
よい反応を素直に受け止めることさえできれば、
0.1ml分くらい、器は大きくなれる気がする。
あとは0.1ml分の増加を
心底喜べる自分さえいれば、
私の器はもう、どんどん、
大きくなっていくしかない。
<お知らせ>
人間関係の悩みは、
相手との関係で悩んでいるようでいて
自分との関係で一番悩んでいるのです。
自分との関係をよくすると、
他人との関係もよくなります。
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