なにも考えず人と接していても得るものは少ないけれど、

目的をもって見ていれば、たくさんの学びを得ることができる。

・・・

人生初。

iphoneを落として画面を割ってしまった。

修理の予約をし、銀座Applestoreへ。

画面交換のための作業時間は、2時間。

迷わず店内で待つことにした。

なぜなら、店員さんの接客を観察したかったから。

人間観察が趣味の私にとって、

Appleの店員さんというのは、

いつも非常に興味深い存在。

観察しているだけで、まったく飽きない。

美術館好きな人が、美術館にずっといる。

動物好きな人が、動物園にずっといる。

それと同じくらい飽きない。

・・・

さまざまな店員さんの様子を見ていて

わかったことがある。

個性や多少のブレはあっても、共通していること。

それは、

接客の姿勢が「フラット」ということ。

出来ないことはできないと、

ハッキリと、でも、さわやかに伝える。

出来ることは「任せてください」と

自信をもって伝える。

客が怒っていても、それは直接

「自分という人格が怒られているのではない」

「問題を抱えた人の正当な感情表現だ」

と、受け入れているように見える。

上から目線でも、下から目線でもない。

過不足なく「そのまんま」フラット。

発せられた言葉もフラットだけれど、

きっと、その言葉を発した人の心が

安定しているのだろうとわかる。

怒りかけてた人、無理難題を言っていた人が、

最終的に落ち着いて帰っていく。

待たされたことでイライラしまくっていた人が、

自分の番ではない、横で話す

他の客と店員の会話に聞き耳を立てているうちに、

思わず笑って穏やかになる・・・。

こういう変化はきっと、店員さんの

落ち着いたフラットな心が客に伝播し、

客の気持ちまでフラットにさせてしまうのだろう。

・・・

穏やかになった人を見て、

もともと穏やかだった私は、

さらに穏やかになっていく・・・。

怒りたい人が、怒りたくない人に自ら変わっていく。

実に面白い。

コーチングとも、カウンセリングとも違う

独特な世界観がある。

一日いると飽きるかもしれないが、

人間観察が趣味の私にとって、

2時間なら、ディズニーランドにいるより

100倍楽しめる。

・・・

だいたい。

スマホの画面が割れた瞬間に思ったことは、

ショックよりもまず

「Appleストアに行こう！」

と、ワクワクしている自分がいた。

高額な修理代なのに、

心が痛まないのはなぜだろう？？？

喜んでお金を払いたくなる秘訣。

私もぜひ身につけて、商売に活かしたいものだ。

・・・

私はAppleのファンでも、

iphoneの熱烈なファンでもない。

ただ、

トラブルを抱え堂々と入店できる状態で

Appleストアに行き、

どんな対応をされるのか知りたいだけの人間。

あるいは、ストア内の人間模様を

観察するのが好きくのが好きなだけ。

「Appleストア観察という趣味」

のもち主に過ぎない。

・・・

一般的には理解してもらえそうにない

この微妙な気持ちを、誰か傾聴して、

わかってくれるだろうか？？？

わかってくれる人がいないなら、

聴き方にトラブルを抱えた人たちに、

喜んでお金を払ってもらえるよう

私自身がもっと努力をして、

私の気持ちも聴ける人を育てれば

願いが叶うに違いない。

もっと努力することにしよう。

【この言葉を自分に言ってみよう！】

「意志をもって学びに行けば、すべては自分の肥やしになる」

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