ホメてもハズレる

いつもありがとうございます。

移動中音楽を聴こうとカバンの中を観たら、

イヤホンを家に置き忘れて来たこと気がつきました。

でも、大丈夫。

予備のイヤホンをもう一つ、カバンの奥にしまっている、

小さなリスクヘッジがまあまあ得意な、岩松正史です。

”「ホメる親切」だけでなく、気持ちの主訴を聴きとり「わかる親切」というものもある”

今年の初仕事を終えて、夜遅くに帰宅した。

すると、その音を聞きつけて、

いつものようにリビングから

ドタドタと6歳の息子が

私の書斎までやってきた。

「ただいま」

息子「ただいまぁ」

この春、小学生になる息子だが、

まだときどき「お帰り」を

「ただいま」とオウム返ししてしまう。

「こんな姿もいつまで見れるだろうか・・・」

そう思うと、かわいくて仕方がない。

思わず笑みがこぼれてしまう。

・・・

「今日、何してた?」

(まず、『閉じた質問』からスタート)

息子「いろいろ」

「いろいろって?」

(『開いた質問』で問いかけてみる)

息子「そろばんとかぁ!」

「そう!」

ニコニコして元気な息子の

語調の強さに合わせて、こちらも

ハッキリとあいづちで答える(ぺーシング)。

余談だが、子どもはまだ

情緒の言語表現が発達しきっていない。

傾聴では開いた質問を多用するが、

子どもの場合は、閉じた質問の比率が増える。

(開いた質問:自由に考えて答えられる質問
 閉じた質問:Yes、Noや具体的に回答方法が限られる質問)

「開いた質問」にも

答えられるようになってきた、息子。

「とか」というあいまいな

言語表現が出来るようになった息子に

また、成長を感じて眉を細めてしまう。

・・・

息子は、自分で言った

「そろばん」のワードが誘い水になり

続けて話しだした

息子「あのねぇ。そろばんのねぇ。テストにねぇ。合格したよぉ~」

ほめて欲しいから言ったとわかるその言葉に

「すごいねぇ!」

と、大人にはあまりしない、

評価的態度で応答した。

「グフフフ♪」と笑う息子。

息子「あとねぇ。スイミングもね。行ったよぉ~。(こうやってああやって)シュ~って泳いだらぁ。うんとねぇ。一番ねぇ、早かったんだよぉ~♪」

「そう!一番早かったの!すごかったねぇ」

「グフフフ♪」と笑う息子。

そのあと続けて、

ほめられたいんだと察して、

さらにほめてあげようと、

こうつけ加えてみた。

「そろばん合格して頭もいいし、スポーツも出来たら、きっとモテルよ!」

持ち上げて、

「ホメ殺してあげよう」とした。

すると

つぎの瞬間、

息子は「ううん」と大きく

首を2回振って横に振ってこういった。
 
 ・
 ・
 ・
 ・

「ちがうよぉ。もうモテてるよぉ~」

大変失礼しましたm(__)m

意外な答えに面食らいながら、

心の中で謝罪した。

ホメ殺しは失敗に終わった。

・・・

いかがでしょうか?

このBLOをお読みいただいているあなたは、

「ホメられたけれど、しっくりこなかった」

そんな経験はないでしょうか???

私はありますね。

以前、企業研修に呼んでいただいたときのこと。

そのときは、大変みなさん喜んでくださいまして、

私としては「講座の進行」がとても

うまくいったと思っていたのに、

読んでくださった担当者の方から、

「声がいいね!声がいいね!」

と、善意なのはわかるけれど、

「ほめて欲しいの、そこじゃないんだよな・・・」

と思ったり。

・・・

マジメな人ほど、マジメであることを

改善したいと思っていたりするものです。

そんな人が「マジメだね」と善意でホメてもらっても

嬉しくないでしょう。

ホメてもらえるのは優しさで、善意。

ホメられたら、そのまま

受け取ってみるという手もあります。

でも、自分にとって事実ではないことを、

素直に受け取るというのは

なかなかしにくいものだったりします。

ホメ方の人も、ホメるのはいいけれど

相手が「それはちがう」という

表情が読み取れたら、素直に、

訂正してあげてもいいでしょう。

「相手がどう感じているか」

その人の本心をわかってあげるよう

切り替えてあげるのも、

また違った意味で親切です。

せっかくホメてあげたつもりでも、

その人の本心からハズレていたら

善意できっかけで、人間関係が

すれ違ってしまうこともあります。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「善意も押し付けない」

一方通行のコミュニケーションではなく、

柔軟に修正し、やり取りができる関係こそ

よいコミュニケーションが取れている状態です。

・・・

私は立場を修正し、息子に

「どうやったら、そんなにモテるのか?」

質問をした。

「教えなぁ~い」と断られてしまった。

もっとちゃんとコミュニケーションをとらないと、

しばらく、モテる秘訣は

教えてもらえなさそうだ。

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