いつもありがとうございます。
お正月、実家でおせち料理は、
食べたい分だけ食べて、食べ過ぎませんでした。
おせち料理の重箱の隅はつっつかないけれど、
言葉づかいのニュアンスの違いには、
重箱の隅を突っつきたくなる、岩松正史です。
早朝、仕事に向かおうと家を出た。
晴れた空、冷えた空気。
玄関を出た瞬間に、空気が軽く感じ
凛として気持ちがいい。
自然と口から
「おお、気持ちいい!」
と声が漏れた。
盛れた声は、透き通った空に
吸い込まれて、すぐ消えた。
・・・
駅に着き、電車の中では
本を読むのに集中していた。
事務所に行くのはいつも、
JR東京駅から地下鉄東西線の
大手町駅まで約100m歩く。
いつも通り地下鉄の改札を入り、
ホームへの階段を下りた瞬間、
いつもと違う空気を感じた。
地下なのに、凛として気持ちよかった。
私は思わず、
「気持ちいい!」
と呟いて、正月明けの休日。
ホームにいる、まだまばらな
人たちには気付かれない程度に。
でも、出来るだけ大きく、
深呼吸をして空気を体中に入れた。
そして、そのときはじめて
1時間ちょっと前、家を出た直後も、玄関先で
「気持ちいい!」
と言ったことを思い出した。
・・・
感情は、表現されないまま
放置されれば、すぐ流れてしまう。
そう「感じた」事実さえ、
思い出すことが出来なくなる。
本当はあった感情も、表現されないまま
放置すると「なかった」ことになってしまう。
でも、感情は言葉に出すだけで、
心に残りやすくなる。
(全部とは言わないが・・・)
言語化された感情は流れにくくなり、
明確で、強固なものに
変わっていく可能性を秘めるものになる。
感情出すこと、それ自体が目的ではない。
自分が自分の感情を
「わかっている」状態を作るのが目的。
自分のことがわからない分、
人は悩み戸惑いやすくなる。
そして、
自分のことがよくわからない人は、
人のこともよくわからない。
・・・
感情が「わかった」かどうかを
判断する手掛かりは
言語化できるかどうか。
言語化できないことは、よくわかっていないか
わかったつもりになっていること。
だからまず、感情を出せる自分を目指す。
言語化は、他人にする必要はない。
自分に対して、自己開示できていれば十分。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「感じたことを常日頃から、口に出す練習をする」
<お知らせ>
傾聴は「ラジオ」に似ています。
傾聴には相手の発した感情のワードをくり返す
「くり返し」というスキルがあります。
でも、正確には相手の発した言葉をくり返すのではありません。
相手が発した感情のワードの中から、
「自分が感じた相手の感情」
をくり返しているのです。
だから聴き手である自分が
「感じる」ことが出来なければ、
くり返すこともできません。
聴き手が気持ちの「受信機」と
受信したものをちゃんと言語化して確認できる
「スピーカー」の両方を持っているとき
はじめて、お互いにどれくらい
気持ちを理解できているかどうか確認ができます。
聴き手の中にある感情の受信機と、
スピーカーの両方を作っていくのが、
傾聴の練習です。
傾聴1日講座®(1月10日、20日東京)
↓
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・聴く力の強化書 /3刷 自由国民社