いつもありがとうございます。
普段朝食は食べませんが、出張先でホテルに泊まった時だけ
ときどき、朝食を食べます。
「いつもの習慣を時々変えるという習慣」を持っている、岩松正史です。
自宅の和室で、柔らかいボールを使って、
息子とキャッチボールをしていた。
先月まで投げられたボールを
つかむことすらままならなかった息子と
落とさずに何回かキャッチボールが
できるようになった事実に、成長を感じる。
うえの娘とはまた違い、
男の子には男の子なりの楽しみがある。
人生で男と女、両方の子どもに
出会えたことに感謝している。
・・・
そこそこボールをつかめるようなので、
今度は「20回」というノルマを設定して
キャッチボールを始めた。
数回落として、やり直しになったけれど、
20回を達成!
息子のほうから、ハイタッチを
要求してきたのがうれしかった。
・・・
「では今度は30回」ということで再チャレンジ。
しかし今度は10度以上やっても、うまくいかない。
最高、24回目くらいで落としたときには、
ガッカリムードが漂った。
息子の顔が、どんどん厳しくなっていく。
もう、何度やったかわからない。
「そろそろ、あきらめてやめにしようかな…」
そう思い始めたころ。
ついにその瞬間は訪れた。
27・・・28・・・29・・・30!!!
内心ほっとした。
けれど、せっかくなので、
まだ記録が伸びるか?続けてみた。
31・・・32・・・
でも結局、37回で終わった。
それでも私は大満足して、
息子にハイタッチを求めに行った。
ところが
息子は、怒った顔をして、
膝を抱えてすねている。
「達成したのに、なぜ???」
・・・
それから5分くらい、
時々こっちを睨んだりしながら、
膝を抱え、涙をこぼしたまま、
口をきいてくれない。
ときどき
「なにかあった?」
「どうした?」
と声をかけるが、答えてくれない。
しつこく問いただしても仕方ないので最後、
「何かが気に入らないんだね。じゃあ、お父さんそばにいるから、何か言いたくなったら声かけて。何かしたくなったら言って」
と伝えて、
息子の横に寝そべり、
それ以上何も言わないことにした。
息子は気になるらしく、
時々こっちをチラ見にして、
目が合うとまた顔を伏せる。
そんなスネかたも、子供っぽくてかわいらしい。
息子は「何か」が納得いかなかったし、
いまどうしようか「葛藤」しているようにも見えた。
・・・
体感的には10分越えただろうか。
息子がこちらに振り向いて、
あっさりと、でもはっきりとこういった。
「40回やりたかったの!」
その言葉を聞いて、
この子の中に、もっと上を目指したい意欲
があるのがわかりうれしかった。
「なんだ、だったら40回までやろう!って言えばいいのに」
と息子に伝えたが、
息子の中で何を葛藤していたのかも、
わかった気がした。
30回達成したことで喜べるはずなのに、
喜べていない自分と葛藤していたのだろう。
そこに、
感情より理屈で考え始めている息子の成長を感じた。
40回やりたいなら話は早い。
「じゃあやろう!」と言ったら
息子もすぐに立ち上がりキャッチボールを再開した。
1・・・2・・・3・・・
ここからが本当に不思議だと思うのだけれど
作り話なしに、
なんと
1度目のチャレンジで40回を達成してしまった。
(30回であんなに苦労したのは何だったんだろう???)
しかも、
まだ続きがある。
40回で止めず、そのままつづけたら、
なんとそのまま
「100回」まで行ってしまったのです。
理屈ではなんともいえない
二人の間に「何か」がつながっているのを
感じながら投げた結果だった。
でも、私はあえて100回でとめた。
100回終わったところで、息子とハイタッチをして、
「やった!100回いったね!」
と息子を思いっきり抱きしめて、
床に転がりまわった。
今度は息子もうれしそうに、喜んでいた。
・・・
なぜ100回で止めたのか?
理由は簡単。
そのまま続けたら、最後は落として終わりになる。
落とすとは、つまり失敗ということ。
失敗で終わるより、100回と決め、
100回を喜ぶ方が喜びが大きいという
当たり前の原則を思い出した。
息子には、
「より高いところを目指すときでも、まず自分が決めたところまでできれたことを、喜びながら進むのがいい」
ということも伝えたかった。
自分が成し遂げた事実に満足できない人は
いつも足りない欠乏感にさいなまれることになる。
それでは本当の成長はできない。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「上を目指すのも素晴らし。でも、今できたことも素晴らしい」
あとになってから、先ほど
「30回目で止めなかった」
という大きなミスをしたことに気が付いた。
だから息子はすねることになった。
先に続けるにしても、いったんとめて、
「40回まで目指すからね」
と、ちゃんと目標設定すべきだった。
30回で満足している私と、
40回を目指したい息子。
この気持ちのすれ違意を持った両者が投げ合ったのだから
37回で終わってしまったのは当然の結果だった。
気持ちは結果に表れる。
ちゃんと気持ちをつなぐためにも、
息子が自分から言うのを
待っていて本当に良かった。
<お知らせ>
気持ちを分かるためには、
待つことも必要です。
なんで?どうしたの?
と問い詰めないための聴き方は、
傾聴1日講座でお伝えします。
↓
http://bit.ly/2qvtDuo