ここで心のフィルターの動きに関わってくる「投射」という現象について触れておきたいと思います。
本当は自分が問題を抱えているのに素直に認められず「これは私の問題ではなくて相手(外)の問題だ」としたくなることを投射(投影)といいます。
例えば、子供に大学に行って欲しい親が「私が大学に行ってほしい」とは言わずに「大学に行くのはあなたのためよ」というのは投射です。
息子が引きこもってしまった親が自分の関わり方に問題があるといわず「息子がおかしくなった」というのも投射です。
たとえば傾聴の練習でいうと、うなずきあいづちの練習になかなか慣れずにいるときに「自分の理解と練習が足りない」とは言わず「このやり方はおかしい」という投射もよくあります。
とにかく自分は正しくてそとがおかしい(問題を抱えている)というのが投射です。
あなたもそういうした経験、された経験がありませんか?
投射はなぜ起きるのかというと、誰でも自分の中に問題があるなどと誰も認めたくないわけです。
自分に対して、わがままだ、けがらわしい、足りない、いじきたいない、恥ずかしい、至らないといういうようなイヤな部分、足りない部分があるとついつい自分以外の物に責任をなすりつけた方が楽なので投射したくなるります。
そして投射するときは感情的になっています。
怒る、腹がたつ、ムカつく、いらつくというように周りの状況が自分の思い通りにならないときにこういう感情が起きますね。
※原文からの抜粋なので、書籍とは内容が異なります。
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