講師の仕事をしているわけですが、

最近、自分がほかの人の人生にあたえる「影響」について

自分を見くびっていた気がして

反省することがあります。

講師として、講座の内容については、

「できるだけわかりやすく伝えよう」

「誠実に答えよう」

と一生懸命考えてやっているつもりです。

１００％とはいかなくても、

できだけ多くの人に講座に満足いただけるよう

伝えようと努力しています。

講座については真剣に向きあっているつもりなのですが、

講座に参加して下さる参加者の方の

「人生にも」

ちゃんと向き合っているだろうか？

と考えさせられる出会いが最近多いのです。

・・・

先日、傾聴の講座に来てくれた方に、

参加しようと思った動機をうかがったら、

奥さんと離婚することになるかどうか

瀬戸際の方でした。

奥さんから、

「話をちゃんと聴けないならもう離婚する」

といわれて、

奥さんが見つけてきた私の講座に

来ることになってしまったのだとか・・・。

講座の成果次第で離婚することになるなんて

何か気の毒に思えました。

もちろん夫婦のことですから、

それだけが理由ではないのでしょうが…。

過去には他にもこんな参加者の方もいました。

・婚約者から話を聴けないあなたと結婚するか迷っているといわれてきた人

・迫っている契約社員から正社員への昇格判断の面接で傾聴の経験を活かしたいという人

・傾聴の講師になって、転職を視野に入れ人生を作りたいと思っている人

…など

こんな重大な課題をもってきている人以外の参加者も含めて、

私がどいうつもりで講座をやっているかには関係なく

参加いただいた方の人生に何らかの影響を

与えていることは間違いありません。

にもかかわらず、

「講座をどうするか」

ばかりに意識が向いていて

参加いただいた方の

「人生に与える影響」

まで意識が向いていなかったと反省をしております。

まあ、私がその方の人生の

責任を負えるわけでもないのですが…、

その真剣さと期待の大きさがあることを

もう一度しっかりと受け止める姿勢でやろうと

10年目にしてあらためて

奮い立つ思いがする昨今であります。

・・・

例えば、仕事をするとき、

「自分が何を大切にしたいか」

という自分なりの目標は大切です。

でも、それとは別にもう一つ

「自分の行動が他の人にどのような影響を与えているか？」

という、

自分一人で考えているだけとは違う

視点を持つことで、

行動の選択もきっと変わってきますね。

【この言葉を自分に言ってみよう！】

「何をするかより、どう思ってするか」

＜お知らせ＞

自分の想いを知り、

相手の想いに気づく。

傾聴1日講座は次回6月9日飯田橋です。
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