いつもありがとうございます。
最近、凡人に生まれてよかったと思うことが多い、岩松正史です。
知っていることを伝えるのは、
教育ではなく「教えているだけ」。
教育には「育つ」がないと、
教育にはならないでしょう。
教育は「育つように、教えること」
といって、
差し支えないのではないでしょうか。
ならば、
「知っている知識を伝える」
ことは教育にならない。
知識を伝えてもいいけれど、
相手が受け取り、消化できるように
伝えていなければ、言っただけ満足。
・・・
自己満足ばかり考えていた昔、
私は、
「どの順番で、何を話すか?」
講座のプログラムの
中身と構成。
そして、
すべて伝えたいことは伝える前提で、
伝え方の工夫ばかり考えていた。
いまはちがう。
(1)内容よりも、どうしたら受け取りやすいかをより深く考える。
(2)伝わらなかった時の対処法を同時に考える。
(3)全部伝えようとず、伝わるだけを伝えるように考え直す。
正直、すべて完璧にできているとは言えない。
でも、
これらにこだわってやっていると、
どんなに簡単なことも、
どんなにムズカシイことも、
相手に伝わりやすくなる。
教えるだけでなく、育つにつながりやすくなった。
・・・
伝えるのが上手ではない人は
「知っていることをたくさん話す」
ことに意識が向きすぎている。
たくさん伝えても、
消化、吸収、咀嚼できない量、
伝えても全く意味がないのに。
また、
伝える量の増減だけで決め手も意味がない。
相手にどれくらい「伝わったか」確認する作業を
怠ると伝わらない。
いま目の前で吸収できる分量を
受け取りやすいほう方法を駆使して伝え
伝わったか確認し、
伝わっていないことを
また別の角度からでも伝えなおす。
それをすると
「育つ」ように伝わる。
・・・
カウンセリングでは
聴き手は「自分の経験は語ってはいけない」とうよくいう。
でも、本当はべつに、
経験を語ってもかまわない。
相手が受け取れているかちゃんと確認をし、
消化、咀嚼できているかも確認をし、
理解できていない部分を置き去りにたり
ごまかして先に進もうとさえしなければ。
伝えられて役に立つ経験もあるもちろんある。
でも、
自分の経験を披露したがる人は意外と
言いっぱなしで、フォローがあまかったりする。
言いっぱなしで満足してしまう。
「経験を語りたがる人は、言いっぱなしでフォローしない人が多い」
となると
やはり一般論としては
経験は語るのはおせっかいぽくなるから、
やめといたほうがいい、
ということになってしまう。
本当は言うかどうかの問題よりも、
フォローの仕方の問題のほうが大きい。
・・・
本当に伝えたいなら
伝える数は3つまで。
その3つがクリアに理解できている理解度を、
口頭でちゃんと言ってもらい
一点の曇りもないならば、
次の3つまで伝えでも大丈夫。
つまり
本当に誰かを教育したいなら、
「いま何を教えないか」
を明確にし、
「いま言ったことの、何が伝わっていないか」
を確認し、フォローをすればいい。
人はたくさん伝えられても、
理解できない。
伝える量、伝え方を考えるのではなく、
伝えない量と、伝わっていないことを確かめよう。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「言っただけ満足にならない」
人間の脳は3つ以上の情報処理能力は、
急激に落ちることが知られています。
言いたくなる自分の方の心の動きに気づき、
(相手ではなく)自分のほうを
コントロールする術を身につけましょう。
それが、きっと
伝わりやすい伝え方の近道です。
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