いつもありがとうございます。
春になるとフワフワした気持ちになりがちな、岩松正史です。
スマホが壊れたので
銀座のスマホの販売店に修理に行った。
(よく壊します(汗))
4階にの修理フロアにある
客たちが待つための大きな机に
座らされて待っていた。
しばらくして、右斜め前に、
50代後半と思しき男性がやって来て、
店員と話し始めた。
店員「どのようなことでお困りでしょうか?」
すると男性は答えた。
「何度交換しても、画面に貼る保護フィルムの端っこが浮いてしまう」。
・・・
最近のスマホの画面は、
デザインを素敵にするために、
ちょっと局面になっているものも多い。
真ん中が少し高くなっているから、
フィルムを貼っても端っこが
浮いてしまうことがある。
そのことを知っている
(そして、以前その男性とほぼ同じスマホを使っていた経験がある)
私は心の中で
「それは、しょうがないだろう」
と思った。
・・・
男性も、いろいろな店で
3度ほど交換を試みたらしい。
店員は、私が心で思ったように
「しょうがないだろ」
という態度は、みじんも見せず、
自分のところの同型の
試験機を持ってきて、
自分の店で売っているフィルムを
試し貼りして見せた。
店員「こんな感じに貼れたら、いかがですか?」
確認をとっていた。
「製品を開封して貼るくらいなら、その製品を客にプレゼントしてしまえばいいのではないだろうか?」
と思ったが、
男性客は「同じように貼れるなら」と
妙にその出来栄えに納得した。
「コストよりも、納得重視」。
なかなか素晴らしいと思った。
そして次に店員は、同じ保護フィルムを
プレゼントしたいと申し出た。
しかし、フィルムは2階の
販売フロアに行かないとないので
一緒に来て欲しいと伝えた。
客は納得して、
2人エレベーターに向かった。
・・・
2人がいなくなって少しして、
私も用事がすんだので
帰りのエレベーターに向かった。
そこでたまたま、
先ほどの2人と同じ
エレベーターに乗ることになった。
私は心のどこかで
「フィルムがちょっと浮くくらいで、わざわざ銀座まで電車賃をかけてくるなんて、神経質な人だな・・・」
と思った。
(自分も結構、神経質なのに(苦笑))
でもエレベーター内で交わされた、
二人の会話を聴いて、
男性の気持ちが、
ちょっとわかる気がした。
・・・
エレベーターが動き出すと店員は、
男性客に話しかけた。
「せっかく新しく買ったんですから、綺麗に貼りたいですよね」
(なかなかいい、気持ちへの応答!)
すると、
男性はこう答えた。
「妻と娘も、同時に同じ機種に買い替えたんです。」
「でも、妻と娘のは綺麗に貼れて・・・」
「なんで、俺のだけ綺麗に貼れないのぉ!?って感じで(苦笑)」
その言葉を聞いて、少し反省した。
私は自身が過去に経験した
「自分も綺麗に貼れなかった」
という
「自分の経験というフィルター」
で分析して、男性を見ていただけだった。
自分は綺麗に貼れなかったし、
他に世の中にどんな事実が
あるかなど知らないから
「すき間なく貼れないのが当然」
と思い込んでいた。
でも、男性の話を聴いて思った。
「うっそぉ!隙間なく貼れることなんてあるのぉ!?」
「だったら俺もそのほうがよかったぁ!」
と。
男性の話が本当なら、
男性がフィルムの貼り映えに
こだわりたくなる気持ちが、
少しわかる気がした。
そして、
男性の言っていることが
仮に作り話だとしても
きっと、世の中には、
私がうまく行かなかったことでも、
自然とうまくできたという人が、
きっといるに違いないと思った。
私はだた、
自分の心で人を見ていただけで、
相手の心で、見ていなかった。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「よく聴くと相手の立場が見えてくる」
男性はきっと2階に行って
新しいフィルムに張り替えたことでしょう。
そして、
私もできることなら
人の気持ちをすき間なくカバーできる
新しいフィルターを
自分の心に貼りなおしたい
と、思ったのでした。
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