いつもありがとうございます。
人生で初めてもった夢は、オレンジ電車(中央線)の運転手だった、岩松正史です。
先日、傾聴でいう受容とは、
「無条件の肯定的配慮」
ではなく
「無条件の積極的関心」
だ!・・・と先日のBLOGで書いたところ、
表立ってはいませんが、
こちらには、大反響がありまして(笑)。
「ロジャーズがいうような受容は、受け入れすぎてしまってだめだ!」
とか
「あれは理論上のことで、現実的でない!」
とか。
ロジャーズの本を実際に呼んでいない人。
いま受容の仕方に戸惑っている人。
他に自分なりにいい方法を持っている人からすれば、
確かに理解できないだろうし、
理解する必要もないだろうなぁ・・・
と、思うのでした。
一方で、大事なものは
自分が大切にしるだけで充分なはずなのに
わざわざ異議を唱えたくなる気持ちはなんだろう???
と、心のワケのほうに興味をもちはじめると、
人間観察が趣味の私としては
面白くて仕方がありません。
また、
賛成意見もたくさんいただいています。
批判されるよりは、うれしい反面、
その賛成も、どこからきているかよくわからないので、
ぬか喜びもするのも違うと思うし・・・。
賛成でも、反対でも、
人への興味は尽きないです。
・・・
私がなぜ、
「無条件の積極的関心」
がいいと思ったかは、
私自身が、自分の師匠と慕ってきた先生と
やってきた13年の歴史があるからです。
私がよりよく聴きたくて取り組んできてことは、
まさに、
「無条件の積極的関心」
だなと。
いま、一生懸命伝えたいと思っている
「聴く人が楽に聴ける傾聴」
も、
「無条件の積極的関心」
を伝えることです。
「無条件の積極的関心」
という表現は、
ほぼほぼ、いまの私を肯定してもらっている気がした
心にスッキリ通る表現です。
(いまのところ)
最近発売された、
いろいろな心理学者の先生方の著書を見ても
「無条件の肯定的配慮」
から
「無条件の積極的関心」
に修正しているものが増えている気がします。
私のような、一匹オオカミのカウンセラーの意見より、
専門的に研究を続けている先生方の
言葉には重みがあります。
これで、傾聴への認識が変わってくれるのでは
ないかとにわかに期待しています。
もちろん、私の想いとそれらの先生方の主張が
まったく同じであるというわけでもないでしょう。
そこをどう繋げるか?
関連があるのか?
全く違うのか?
どちらかが正しくて、どちらかが間違っているのか?
研究が楽しくて仕方ありません。
・・・
どちらにしても、
受容を「無条件の積極的関心」と
表現した言葉を見た時、
何とも言えない喜びを感じましたね。
感謝感激であります。
(そこにいつまでも浸ってしても仕方ないですが)
・・・
結局、私も含めて、
賛成意見も反対意見もその人自身の
自分の好き勝ってな受け止め方でしかないわけです。
素直に、腹立てて見せる人もいるし。
腹を立ててる自分を必死に隠し
冷静を装っているけれど、
心が透けて見えてしまう人もいるし。
自分と意見が違う時ほど、
傾聴力、一致力(自分への受容、自分への共感力)
が問われますね。
そういういろいろと届くメッセージを
ワクワク拝見しております。
(個別に返事は送っておりませんm(__)m)
・・・
ひとことで言ってしまうと、
(人によっては笑い事ではないのだけれど)、
「命を取られない程度の、カオス(混沌)は実に面白い」
のであります。
賛成意見にも、肯定されたと
ぬか喜びもできない冷静な自分もいるし、
ムカムカを必死に抑えて反論をにじませてくる人も、
「何が否定されたと感じているかな?」
と、心の中を覗いてみたい興味が湧いてきます。
そういう距離感のとり方が楽しいですね。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「肯定も否定もしない。ただそのままを受け止める」
エラそうですが、個人的に思うのは、
「受容」とは、
「無条件に積極的関心を持つ」
とは、まさにそのことかな・・・と。
いいものだけに興味おを寄せ、
リスペクトするのでもないし、
ポジティブもネガティブも、
面白ろがるわけじゃないけれど、
人の心としては、実に興味深い。
両方に価値があり、片方では物足りない。
・・・
私だって感情的な反対意見を言われれば
いつでも穏やかな心で、
いられるわけではありません。
昔はクレーマーだったし、
いまでも家ではよく感情的に怒ります。
でも、
そんな私も、傾聴を知る前の
13年前の自分とは雲泥の差。
だいぶ穏やかになったと自負しています。
受容だけでなく、共感や一致も併せて、
自分の中で腑に落ちた分だけ、
どんどん楽になっていく自分がいる・・・。
そこに、
無条件の積極的関心は大きく関係しています。
私は、そんな自分自身に対して一番
積極的に関心をもっています。
・・・
あまり本の紹介しないたちですが、
本人の言葉ではない、
伝聞だけで物事を理解するとか、
一部分だけ切り取ってわかったつもりになる
というのが、
一番コワイことだと思うので
今回はあえて、私がまだ読みかけの本も含めて、
勘違いされている、古い傾聴とは違う、
昔からあるけれど、新しく見えてしまう本当の傾聴の理解に
役立ちそうな資料をいくつかご紹介します。
・・・
まず、
ロジャーズ自身が書いた
「カウンセリングと心理療法」。
ロジャーズが1942年40歳の時書いた
問題児の治療に次ぐ、二冊目の著書です。
「カウンセリングと心理療法」だけでも読むと、
いいか悪いかは別として、
そもそも、ちまたに出回っている
傾聴の情報そのものが、
いかにロジャーズが言っていることと
ずれているか?
とか
どこが同じか?
分かると思います。
複数の解釈ができると分かるだけでも、
感情的に、自分の意見にこだわらなくてよくなりますよね。
▼カウンセリングと心理療法(C.ロジャーズ)
https://amzn.to/2HAUyRU
専門書ガッツリはいきなり重いなら
ある程度専門的ではあるけれど、本自体が薄く、
ロジャーズの著名な執筆のポイントを、
純粋に心理学の先生がまとめた本も最近は売っています。
▼ロジャーズの中核三条件「受容」
https://amzn.to/2qFMGEp
▼ロジャーズの中核三条件「一致」
https://amzn.to/2EXlMNo
(「共感」もありますが、上の2冊よりロジャーズ自身の発言は少ないものなので割愛します)。
本を読むのが面倒な方には、
ロジャーズ派で有名な心理療法家の一人
諸富祥彦先生のビデオが最近、販売されています。
・・・ただし、
DVDやダウンロード販売ではなく、
一定期間内でWeb上で視聴できる、YoutubeのようなWeb講座です。
▼諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)
https://bit.ly/3nAGfzb
1か月くらいの期間限定で、25分前後の講座を8本、
期間内なら何度でも見れます。
ちなみに、私は観たので、
全8回の概要を簡単に書きますと、
1. 傾聴の意味①基本的な2つの意味
2. 傾聴の意味②もう一つの大事な意味
3. 受容とは?
4. 共感とは?
5. 実践1「非言語、姿勢、視線、うなずき、あいづち」
6. 実践2「伝え返し」
7. 実践3「より深い聴き方」
8. 実践4「よくある質問」
・・・こんな感じです。
(↑これは目次ではなく、私が勝手にまとめたものです)
本やビデオより、直接学んでみたい方は
13年間続けている傾聴1日講座®を
毎月、全国で私と認定講師の先生が開催しています。
(これには、私の主観が入ります)
▼傾聴1日講座®(一般社団法人日本傾聴能力開発協会)
https://jkda.or.jp/school/supporter
▼岩松正史主催の傾聴1日講座
http://bit.ly/2qvtDuo
・・・
ロジャーズは、1987年までご存命だったわけで、
大昔の人ではないですけれど、
すごい人だなと思うと同時に、
きっと、そばにいた人の中には、
あの誠実で、繊細でかつ大胆なロジャーズを
面倒くさいと思ってた人もいたのでは?
なんて勝手に思ってしまいます(笑)。
私も人の本やビデオを紹介しないでいいように、
ひとつのものを極めて、
他の人から、めんどくさがられるくらいの
大物になりたいものであります。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
<お知らせ>
「無条件の積極的関心」や
「無選択の聴き方」をみにつけて、
聴く人が楽に聴けることを目指す
傾聴サポーター養成講座は
ゴールデンウィークに大阪と東京で
3日連続で受講&資格取得できる講座があります。
・大阪4月28~30日 エル大阪
・東京5月3~5日 飯田橋JKDA本部
↓
http://bit.ly/2qJDa6f