2つのうなずき、あいづち(2)


前回は2つのうなずき、あいづちの

ひとつめの種類として、

相手の感情の起伏、強さなどに注目し、

同じ感情にあわせようとする、

「一緒に踊るうなずきあいづち」

をご紹介しました。

(きのうの記事)
http://bit.ly/2Fgvxq4

今回は、2種類目のうなずきあいづち

についてのお話です。

1つ目のうなずきあいづちは、

ひとことでいうと、

「相手のそばにいるためのうなずきあいづち」

でした。

今回、2つ目のうなずきあいづちを

一言でいうならば、

「柔軟に対応できる自分でいるための、うなずきあいづち」

です。

この2つのうなずきあいづちを、

いつも同時に行っているのです。

では、

「柔軟に対応できる自分でいるための、うなずきあいづち」

がなぜ有効なのでしょうか?

多くの場合、聴き手は

真面目で誠実であるがために、

心と体が緊張し、固くなってしまいがちです。

「柔軟に対応できる自分でいるための、うなずきあいづち」

は、それを防ぎ、瞬間的に反応できる

自分を作るのに役立ちます。

いくら相手と合わせて踊ろうとしても、

緊張して、固まったままでは

踊ることはできません。

聴き手自身が、硬い心のまま

温かく、柔らかく、傾聴で重要な

受容的な態度で寄り添うことはできないのです。

ちゃんと受け止めるには、

相手の感情をちゃんと受け止めることが必要。

そして、

相手の感情をちゃんと受けとめるには、

まず、聴き手自身である自分が

「踊れる状態」でなければできません。

そのために、いつも、

話を聴きながら、相手の方ばかり意識するのではなく、

「聴いている自分はどうか」

意識している必要があります。

いいかえると、

「自分に気づいている」

ということです。

・・・

私自身、いつも相手と一緒に踊る

うなずき、あいづいちをしながら

それとは別の

「自分を保とうとする自分」

が話を聴いている最中に

いることに気が付きました。

具体的に何をしている・・・というか、

どういう状態になっているかというと、

お話を聴きながらいつも

「ゆらゆら、前後左右、上下に体が動いている」

のです。

「揺れているよう意識する」

といえばいいでしょうか。

基本的に決して、止まって、固まることはありません。

じっくり真剣に聴いいているときでも、

血管の中を血が流れていく

鼓動で揺れている自分を感じています。

固まらず、ゆったり動いている自分を感じていることで、

いつでも瞬時に反応できるのです。、

(うまくつたわっているでしょうか???)

・・・

イメージでいうならば、

テニスプレイヤーに似ているかもしれません。

テニスプレイヤーは、

相手からのサーブを受けるとき、

棒立ちのままではありません。

体を左右に動かしたり、

ラケットを持つ手をリズムよく

動かしていたりしますね。

あれに似ています。

固まらず体を動かしてゆるめていることで、

逆を突かれても、瞬時に

追いつくことができるのです。

野球のバッターも同じです。

バッターボックスで棒立ちにはなりません。

体や手を固めすぎないように

ゆるくリズムを刻んでいます。

緊張しない柔らかい体でいることは、

緊張しない柔らかい心でいることに通じます。

緊張していると、

感覚は鈍りますが、

緩めておくことで、感度が上がり、

柔軟に対応もできるようになるのです。

聴き手自身が固まらないよう

体をゆるく動かしていることは、

「感じやすく、反応しやすい自分を作る」

のに役立ちます。

・・・

真面目な人にみられるひとつの傾向として、

「考えすぎる」

ことが挙げられます。

また、考え事をしている最中は、

外からのあらゆる情報を受信する感度が鈍ります。

真面目とか、考えるということは

一見いいことのようでいて、

感じる力をよわめ、柔軟性をなくします。

相手の気持ちをきく時には、ネックになったりするのです。

そうならなによう、

「ほぉぉぉ~、なるほぉどぉ~」、

「ええ・・・」、

「ふぅ~~ん」

「あぁあ・・・・」

と、うなずきあいづちを打っているときも、

黙って聞いているときも、

ふんわりと感じたままにゆるく動きなが

固まらないようにする。

そうすることで、

自分の中に余裕が生まれてきます。

一生懸命聞こうとすればするほど、

ぎこちなくうまく聴けなかった経験がある人は、

相手にばかり意識を向けず、

自分にゆとりも持てるように、

相手に見てない程度でいいので、

ゆるく揺れながら、

聴いて見るといいかもしれません。

「いつでもゆったり動いているようにする」

あるいは、

「体の中に起きる鼓動に体を抵抗させず、血の流れに身を任せる」

・・・表現はいろいろありますが、

自分の体を固めない取り組み、

よかったらやってみてください。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「相手をやさしく受け止めたいなら、自分をやさしく受け止める」

自分に余裕が持ててこそ、

初めていい支援ができます。

・・・

自分の中に動けつ余裕を作りながら、

相手の感情に合わせて踊っていこうとする。

どちらが先で、どちらが後ということではなく、

両方を行きしながら、つながっていきます。

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