ロジャーズ中年期最大の危機

傾聴の体験会
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いつもありがとうございます。
桜木町まで逃避行、岩松正史です。

ロジャーズは47歳をすぎた頃、
中年期最大の危機をむかえます。

以前勤めていたウィスコンシン大学のとき
担当していた分裂病のクライエントの女性が、

シカゴに引っ越してきてたびたび
ロジャーズのもとを訪れるようになったのです。

ときに彼女はロジャーズの自宅までおしかけて
週3回の面談を要求しまた。

ロジャーズは彼女の依存心に満ちた愛情の要求に
恐怖をら感じながらもときにあたたかく、
ときに職業的に彼女の要求に応え続けました。

ロジャーズは自分の「防御」を完全に
突破されていると感じながらも、
精神的な危機を抱えていることは間違いない彼女を
援助すべきと考え関係を立とうとはしませんでした。

そして、完全に追い詰められていったのです。

ある日、彼女との面談の約束の直前に、
ロジャーズは逃げ出さなければいけないという
強い欲求にかられます。

ロジャーズは同じ職場で仕事をしていた
有能な精神科医チョールデン博士に問診をかわってもらい、
急いで家に帰りました。

そして妻のヘレンに言いました。

「私は今すぐ、1時間以内に家を出なければいけない」

そして実際にロジャーズはヘレンと共に家を出て
2、3ヶ月逃亡生活を送ったのです。

ロジャーズの混乱ぶりが伝わってきます。

2、3ヶ月仕事をすべてなげだして
静養したロジャーズの精神状態は
だいぶ安定してきましたが、

セラピストとしての自信を完全に失っていた
ロジャーズはこのようなことをいっています。

「私のしたことを好きな人はいても、私という人間を好きになってくれる人は誰もいなかった。私は愛するに値しない、劣っている人間であるにもかかわらず前面に立たされていたのだ」。

このようなロジャーズの思考は幼少期にうけた
厳格な父母の影響があるように思えます。

「人間はボロ雑巾のような罪深きもので、その罪は労働によってのみ癒やされる」

愛を受けるためには苦しい時ほど
必死に全てを引き受けなければいけない。

誰にも頼らず自分一人で乗り越えなければいけない。

遠い昔に両親との心理的な決別はすませたはずなのに
追い込まれたときにはまたそれが
顔をのぞかせ苦しめるのです。

しかしこの危機をロジャーズは自身が
築きあげてきた成果により乗り越えてきます。

逃亡から帰宅したロジャーズは自分の抱えている問題が
深刻であることをつたえて部下である
オリバー・ボウンからセラピーをうけつづけました。

そして自分が生み出した理論を実践する
部下のセラピーにより次第に自信を取り戻し、
自分が価値がある人間であると思えるまで回復しました。

ロジャーズは当時のことをこういいます。

「以前に比べて愛を与えることも受け取ることも恐れなくなった。クラエントとのセラピーも自由に、自然になった」

今度は、自分一人で解決しようとせず
仲間の助けを借り、愛を受けることで
自分の弱さを受け入れ流ことを学んだロジャーズ。

まさにロジャーズの理論が、
ロジャーズ自信を救った出来事でした。

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<<編集後記>>

人と会う予定がなくても
仕事で出かけることがあります。

締め切り間近の原稿やコンテンツ作りを
集中してやるには自宅だとできないときがあるかからです。

気持ちの入り方の問題ですね。

最近はよく桜木町(横浜)のカフェ巡りをします。

桜木町は横浜駅とちがって
ゴミゴミしておらずゆったりした
広めのカフェが多いので助かります。

横浜スタジアム近くの関内駅も
似た感じなのでたまに利用します。

いつもの違う雰囲気の方が集中できる!

そんなことないですか???

今日もいい1日をお過ごしください!

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<岩松正史の著書>
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