お笑い芸人ダチョウクラブのお家芸で、熱湯風呂をまたいだ人が
「押すなよ、絶対に押すなよ!」といっているのに、
押されて熱湯風呂に落ちて笑いをとるという芸があります。
あれはある意味真理(心理)をついています。
今日は願いを叶える言葉の使い方についてです。
逆効果な言葉を使っていないか?
・遊ぶのをやめなさい
・失敗をしないように気を付けてください
・出来るだけ食べないようにしなさい
・遅刻しないようにしてください
・ソファーの上でダラダラ寝ないで
・放ったらかさないように
・忘れ物はしないでください
・この場面、三振だけはダメだぞ
・騒がないでください
・納期は遅れないようにしてください
・ネガティブなことは考えないでください
・車ぶつけるなよ!ぶるけるなよ!
・将来の不安について考えるな
こんな風に「ないよう」に伝えることはありませんか?
「ないよう」に伝えると何が起きるか?
言えば言うほど、あなたが期待しないほうの結果が、より起こりやすくなることがわかっています。
潜在意識はいい悪いを認識できない
いい悪という概念は、人それぞれの価値観です。
脳という物体そのものは、人それぞれの価値観を理解できません。
脳は言われた言葉そのものに反応します。
「失敗」という言葉を聞けばいいか悪いか関係なく、よりリアルに失敗についてのイメージを膨らませてしまうのです。
脳にとって「失敗しろ」と「失敗するな」はまったく同じ意味なのです。
「失敗するな・・・、失敗するな・・・」
と言えば言うほど失敗への意識がより強化されていきます。
すると、脳は意識できない無意識の中でいつも失敗のことばかり考えているので、いざ実際に失敗しそうな場面がやってくると、いままで慣れ親しんでいた失敗に向けて動いてしまうのです。
プラスだろうがマイナスだろうが「願えば叶う」ということですね。
否定形ではなく肯定形で伝える
では、どんな風に伝えたらいいのでしょうか?
それは「ないよう」にとは逆の、あるいはまったく別のベクトルで伝えることです。
たとえば、得たい結果について「~する」「~なる」という言い方がいいでしょう。
・遊ぶのをやめなさい
→テレビを消して自分の部屋に行って
・失敗をしないように気を付けてください
→成功するためには何が必要だろう?
→どうなったら成功と思える?
・出来るだけ食べないようにして
→食べたくなったら、炭酸水を飲んで
→毎日、18時に走ろう
・遅刻しないようにしてください
→7時にアラームが鳴るようにセットしてください
→8:50分に集合してください
・ソファーの上でダラダラ寝ないで
→ソファーから立って
・ゴミを放ったらかさないように
→ゴミはあそこにあるゴミ箱に入れてください
・忘れ物はしないでください
→●●と●●を持ってきてください。
→出発前に持ち物リストでチェックをしてから来てください
・この場面、三振だけはダメだぞ
→打てる!打てるぞ!
・騒がないでください
→口を閉じてください
・納期は遅れないようにしてください
→火曜日の12時までがリミットです
・ネガティブなことは考えないでください
→楽しいことは何?
・車ぶつけるなよ!ぶるけるなよ!
→ハンドルをもう少し左にきってください
・将来の不安について考えるな
→今何が楽しいの?
願いが叶うたった3つの言葉づかい
願いを叶いやすくするための言葉遣いのポイントはたった3つだけです。
どれも関連したことなので簡単に理解できるはずです。
①否定語で伝えない
②成功したイメージで伝える
③成功のイメージは見えていなくてもいいので、何をするのかの具体的なイメージができる行動を伝える
上の例は②だけでなく、③も結構多いですね。
言葉づかい変えることで、人間関係をよくすることも悪くすることもできます。
まとめ
お笑い芸人ダチョウクラブのお家芸で、熱湯風呂をまたいだ人が「押すなよ、絶対に押すなよ!」という芸。
脳にとっては、「押すな!」も「押せ!」も同じ意味だという脳の性質をユーモアたっぷりに理解させてくれる楽しいネタですね。
あれは人の心理をよく表しています。
だから笑えるのでしょう。
(最近は、それで落とさない肩透かしのお笑いの方が多い気もしますが(笑))
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