息子はただでいろいろ教えてくれる、
いい先生だといつも思う。
一緒にいると、いろいろと勉強になる。
そして、息子を見ているといつも「素直だな」と思う。
では、素直とは何か?
「他人に対する態度」だろうか?
そうではない気がする。
少なくとも、素直に見える息子は、
他人に対する態度をどうこうと考えていないのは明白。
では、素直さとは何か?
息子をじっと観察しながら、思いついた。
その答えは・・・、
「自分に対して斜に構えないこと」
だと思った。
息子とはよくこんな会話が繰り広げられる
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・私「お父さんと遊びたい?」
・息子「うん遊びたい」
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・私「このおかず、いま食べる?」
・息子「ううん、あとで食べる」
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・私「買い物付き合ってくれたから、お菓子買ってあげるよ」
・息子「今日はいらない」
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たしかに息子は、他人に対して素直。
でも、他人に対して素直である前に、
自分に対して素直に出てこなければ、
他人で出る態度も当然素直に出てこないはず。
自分は他人からどう思われるんだろうと
相手の目を気にして、斜めから自分を見てしまうと
相手に対して出る態度も、自分に対する態度と同じように
斜に構えて出てくるのは当然。
だから、他人に対して素直になれない人というのは
自分に対して素直じゃない人ともいえる。
たとえば、自分が本当は不安で、困っているのに
その事実を覆い隠し、目をそらしている人は
やはり斜に構えていることになるから
素直に人の意見を聞くこともできなる。
自分に対して素直になれない人が、
他人に対してだけ素直になるなんてできるはずがない。
その自分に対する素直さ(のようなもの)を、
傾聴の祖、C.ロジャーズは体験と自己概念の輪で表現したし、
それを一致と呼んだのだろう。
また、日本を代表する実業家、松下幸之助先生は、
素直さが大事と言っていたらしい。
もちろんそれは、
相手に対する態度を指摘しているのだろうけれど、
奥底にあるのは自分自身への態度と解釈できなくもない。
素直さとは何か?
「自分に対して斜に構えないこと」
そう思とやはり、スッキリする。
自分の人生を振り返ってみても、
若い頃より素直になれていると感じている。
それは、自分の正直な気持ちが
前よりも理解できるようになったから。
そして、理解できるようになったから
ある程度言語化できるようになった。
また自分が抱えている問題を、
ちゃんと問題として、その存在を
認められるようになった。
それも斜に構えなくなっている状態の一例だと思う。
あなたは素直な人ですか???
自分に対して。
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