猛暑日、講座の途中の昼休みに、

受講者の人たちと飯田橋歩いていたら、

ものすごく大きな声で奇声を上げながら

九段下方面に歩いていく４，５０代の男性がいました。

あまりにも大きな発声だったので、

街中の全員が喧嘩でもあったのかと、

一瞬そちらに目をやるくらいの大声でした。

そしてそれが男性が独り言だとわかると

みんな安心して意識を元に戻しました。

・・・

ちょうど奇声をあげた男性が

一番大きな声をあげたことろの目の前に、

今の時期だけ入店していたよくある

期間限定のカバンの安売り店がありました。

店員さんがずっと転倒の高い所に立って

売り込みをしています。

「今だけ１０００円！」

「本日最終日！」

こちらもの売り子さんもさきほどの

男性に負けず劣らず大きな声を出していましたが、

奇声を発しながら男性が目の前を通り過ぎた直後に、

こう言いました。

「暑くなると変わった人も出てきます。

どうぞお早めに（カバンを）お求めください！！！」

さすがにそれを聞いた瞬間、

「それは関係ないだろう」

と心の中でツッコミをいれました。

何でもかんでも自分都合に

結びつけてしまうのには無理があります。

・・・

でも日常生活を振り返ると、

この売り子さんほど強引ではなくても、

似たようなことをしている人はよくいます。

自分が知っている枠の中でしか物事を理解してくれない

人があなたの近くにはいませんか？

（私の周りにはいます）

自分の興味や関心だけで、

都合よく他の人を解釈してはいけませんね。

・・・

毎日毎日

「今日だけお得」といっている

売り子のお兄さんも、

外から見れば十分変な人に見えますよ、

と、教えてあげようかと一瞬思ったけれど

やめました。

・・・

外の人から見えている自分のことは

自分ではよくわからないものです。

だからこそ、

先入観なしに受け止めてくれる

カウンセラーのような存在もも必要なのでしょう。