
一見、意味がある言葉のように見えて
全然意味がない言葉というのがありますね。
その代表的なものの一つが「難しい」です。
「難しい」といってしまうことで、
楽になるわけでないばかりでなく、
脳みそがそれ以上考えるのを停止してしまいます。
自分にも周りの人にも何も
いい影響を与えないのが「難しい」です。
そして、他人にかける言葉で意味がない言葉の一つが
「大丈夫?」
です。
・・・
一部上場の企業をやめて、
転職することを決めた時
母親から「大丈夫なの?」いわれて、
戸惑った経験があります。
見通しがちゃんとついた転職であれば
もちろん「大丈夫!」といって
おしまいにできだことでしょう。
でも、当時は知らない世界に
飛び込む感じだったので、
大丈夫かどうかなんてわかりませんでした。
大丈夫かわからない時に、
「大丈夫?」といわれてしまうと、
母にしてみれば心配しているつもりなのでしょうが
かえって不安になってしまいました。
いかがでしょうか?
これを読んでくださっているあなたは
「大丈夫?」訊かれたからこそ、
安心できた経験はありますか???
残念ながら、私は1度もありません。
大丈夫という問いかけは、
もしかしたら、話を聴かされた人が、
自分の中に芽生えた不安を緩和するために
大丈夫と言って欲しいだけの、
投射の心理なのかもしれませんね。
人間は自分では気づくことができない
潜在意識(無意識)に支配されている生き物。
良かれて思ってしたことが、
人の為なのか?
自分のためなのか?
はよくわかりません。
いかがでしょうか?
「大丈夫」に限らず、
この言葉は意味がないよなと
感じた事はありますか?
■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)