いつもありがとうございます。
ワイシャツはシワにならないポリエステル100%のものが好きな、岩松正史です。
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リビングでソファに座った中1の娘の横で
アンパンマンの動画が流れている。
でも娘は、アンパンマンには目もくれない。
ひたすらスマホをいじり、熱心に、
ネットに動画をアップしている。
流れ続けるアンパンマン。
目もくれずに自分の世界に没頭する娘。
その様子を遠巻きに眺めていた。
あまりにも、昔とはちがっていると思いながら。
10年前、娘は3歳だった。
当時、娘はアンパンマンが大好きだった。
特にドキンちゃんの
妹のコキンちゃんが。
その娘はもう、
アンパンマンが好きではないのだ。
そういえば、10年前、娘は
バナナが大好きだった・・・。
里芋を煮ものが好きだった・・・。
色もピンクが好きだった・・・。
今はそのすべてが「キライ」だと
確認が取れている。
どうしても親は過去の経験で
娘を見てしまうところがある。
「昔はこうだったのに・・・」
あるいはそんなに昔ではなくても、
「前はこう言ったのに・・・」
と。
過去からの変化に成長を感じ
感慨深くなることもあれば、
過去からの変化が期待したものと違うと
受け入れられず、
「なんで、変わったの?」
と、混乱し理由の説明を求めたりする。
過去の経験で分析できないことを人は嫌う。
・・・
心理学で「過去」からみるといえば、
フロイトの精神分析が真っ先に脳裏に浮かぶ。
「いま」の原因は「過去」にあるという。
「未来」から見るといえば、
目的論のアドラーが思い浮かぶ。
「今」は未来の目的を
達成するための現状なのだという。
でも過去から見る精神分析も、
未来から見るアドラー心理学も、
よくよく考えてみると、
「今」を知ったり、改善したり向上したいだけ。
結局一番大事なのは、「今」しかない。
過去には寄りそえない。
未来にも寄りそえない。
寄りそえるのは今だけ。
個人的に思うのは、ならばもっと
「今」を直接、大事にしたらいいのではないか?
過去から理解するのでも、
未来から理解するのでもなく、
今目の前をそのまま理解しようと
もっとするべきではないだろうか?
今を本当にわかろうとすると、
確かに今がリアルに見えてくることを
私は知っている。
過去や未来は、結局今を知るための
スパイスやツールに過ぎない。
今目の前を知り、
今目の前をわかり、
今目の前に寄り添い、
今目の前を支える。
今を知るのに傾聴は向いている。
過去から見るときもあっていい。
未来から見るときもあっていい。
でも、結局今を大事にしたいなら
傾聴がちゃんとできて損することはない。
私は、アンパンマンにも、
バナナにも、里芋にも、
ピンク色にも興味がない
今の娘をそのまま受け止めた。
過去の因果も、未来の目的も
知る必要は特になかった。
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