先日動物園に家族で出かけたときのこと。
動物園を出たところにお決まりの
お土産屋さんがあります。
いつも思うことですが、
つい買いたくなるので、
「出口にお土産屋さんを作るのは反則だなぁ」
などと思いながら、
でも何も見ずに帰るのもどうかと思い中に入りました。
入ったら入ったで、
子供だけでなく私もいろいろ面白い
グッズやお菓子を見つけて面白いわけです(笑)
4歳の息子は、
直径40センチ位あろうかという
名前がわからない大きな恐竜の人形と
20センチ位の小さいティラノサウルスの人形が
が気にいったようで手にして遊んでいました。
そして案の定、
「買って!買って!」
が始まった。
息子「これ2つ買って」
私「だめ」
息子「じゃあ一個でいいから買って!」
息子は続けて言いいました。
お土産屋さんに足を踏み入れた時点で、
何かひとつくらいは仕方ないかと思った。
息子は続けた。
「小さい方でいいから。」
この一言で息子もちょっとは気を使っているのとわかり、
ってあげる気になった。
ところが、
息子が言った小さいほうのティラノサウルスは、
小さいくせに「3,000円」と書いてあったのです。
「こんなちっちゃなん物に、3,000円は払えないな」
そこで念のために大きい方
(ティラノサウルスの2.5倍ぐらいある)
のプライスを見てみたら、
「1,200円」と書いてあるではないですか。
頭の中で無意識に計算をはじめた。
「2コ買っても、ティラノサウルス一個より安いじゃないか」
そして
息子に質問をしてみた。
「小さいの1個と大きいの2個、どっちがいい?」
息子は間髪入れず答えた
息子「大きいの2個」
その言葉を聞いた瞬間、私の脳は
「安くてすんだ」
とホッとした。
息子は今まで遊んでいたのとは違う
大きな別の恐竜の人形を手にとり、
2つの大きな恐竜を抱えて
満足そうにレジに並んだ。
その時初めて気付いた。
「あれ?1個しか買わないはずだったのに
なんで2個持っているんだろう?」
でも何故か損をした気分はしなかった。
「1個しか買わない」という
そもそもの設定が間違っていたのでした。
もし最初から私が
「2,000円までしか買わない」
と、金額で決めていたのなら
大きな恐竜1個ですんでいたことでしょう。
・・・
むかし読んだことがある
お客さんにイエスと言わせる方法の本に
こう書いてありました。
相手にイエスと言わせる基本とは。
1.まず最初に過大な要求をして相手にノーと言わせる。
2.そのあともうちょっと小さい(そして本当は自分が手に入れたい)要求を相手に出す。
すると相手は自然とイエスと受け入れる。
しかも買った方にも不満は無く満足する、と。
息子は欲しかった2個を手に入れただけでなく、
より大きなものを2個手に入れたのだから立派ですね(笑)
こんな風にして、
人の気持ちは個人個人の
性格の違いと言うのとは別に、
ある法則に従って
動いてしまうところがあります。
実は私が9年間お伝えしている傾聴も、
「心のバケツの水を下げる」ことによって、
自然と心のエネルギーがあがり
動きたくなる状態を作るという
同じ原理が適用されているわけです。
心の不規則性と法則性、
両方の理解が必要ですね。
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