いつもありがとうございます。
二日連続リビングのソファーで寝落ちした、岩松正史です。
傾聴のロールプレイの練習をするとき、
話し手役の感想は基本的に聞きません。
なぜなら、
話し手役の感想がすべてに
なってしまうからです。
ロールプレイは聴き手の
ための練習の場です。
ですから聴き手役が何か1つ
具体的な課題を決め、
ロールプレイに臨めばいいのです。
例えば、
「しっかりとくり返しのワードを入れてみる」
を聴き手役が課題にしたとしましょう。
そうしたら、
ロールプレイが終わったあと振り返りのメインは、
聴き手役がその課題について
どう取り組めた型最重要課題であって
それ以外は「おまけ」です。
でも、話し手が感想を行ってしまうと、
その感想が全てを支配してしまいます。
例えば話して役がこのように
感想を言ったとしましょう。
「たくさんくり返しが入ってきたので、話しにくかったです」
このように感想を言われてしまうと、
聴き手役の課題とは関係なしに、
「とにかく今のロールプレイは話し手にとって、気持ち悪かったのだから悪い聴き方だった」
お言う結論になってしまいがちです。
でもそれは間違いです。
話し手の語った結果で判断するのではなく、
聴き手の目的は何だったかで
判断しなければ練習になりません。
話し手の感想と言うのはとても残酷で、
聴き手役の課題とは関係なしに
気持ち良かったか悪かったかで
全てを断罪してしまいがちです。
感想を言い合うときにちゃんと講師が
「聴き手の課題についてだけコメントをしてください」
と伝え8割くらい聴き手の課題についての
フィードバックに時間使ってもらい、
残りの1、2割は自由に個々の感想を
言ってもらうならいいでしょう。
でも、危険な練習の場では
みんな自由に感想を言うだけで、
聴き手の課題についての
フィードバックが全くないか
ほんの少し冒頭で触れるだけで、
あとの9割は好き勝手に感想を言っているだけ
になっている場面を目にします。
これでは聴き手は成長することはできません。
話し手の感想に関係なく、
そのとき聴き手が決めた課題がクリアできていれば
まずそれで100点なのです。
・・・
ゴルフの練習で例えてみると
わかりやすいかもしれません。
例えばドライバーを振ったときに
たまたま偶然ボールがまっすぐ
遠くまで飛んでくれたとしましょう。
でも結果が良かったからといって
それがスイングだったと
言い切れるでしょうか?
言い切れません。
大事なのは真っすぐ遠くまで飛ぶことよりも、
その練習の課題に沿ったスイングが
できたかどうかの方が重要です。
課題通りにスイングできても、
まっすぐボールが飛ばない時もあります。
それは練習として正しいのですから、
失敗ではなくむしろ「成功」です。
傾聴の練習の場合、
主人公が話し手ではなく聴き手です。
話してのコメントは重要ではありません。
でも多くの人は、話し手からいい評価をもらいたいと
思っているがために、
話し手の評価に左右されてしまいがちです。
傾聴のロールプレイの主人公は
話して役ではなく聴き手です。
話して感想は参考程度で、
二の次、三の次です。
講師も、オブザーバーも、話して役も、
各々が好き勝手な感想を言うのではなく、
いまのロールプレイが
聴き手の課題に沿っていたかを中心に
フィードバックの時間をとりましょう。
話し手の感想は聞いてもいいですけれど、
下手に聴けば外になることがあるので
よほど注意して取り扱わなければいけません。
聴き手役が主人公になれてこそ、
はじめて安心してみんなが学べる場になります。
良くも悪くも話し手の
感想がすべてになってしまいます。
練習の目的を見失わないよう
話し手の感想に振り回されないように気をつけましょう。
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<<編集後記>>
今日は久しぶりに曇りの朝です。
台風が近づいている影響でしょうか。
まだ外に出ていませんが、
暑いのが苦手な方には
少し気温が下がってくれるといいですね。
天気予報を見ると台風の影響もあり
これから少し天気が崩れるようです。
きっと台風が過ぎるごとに、
短かった夏が終わっていき
秋の空気に変わっていくのでしょうね。
夏好きの私にとっては
一番暑いこの時期こそが
夏の終わりを意識する一番
物悲しいときでもあります。
さて今日は傾聴サポーター養成講座最終日です。
張り切ってまいりましょう。
今日もいい一日をお過ごしください!
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