傾聴の練習法「影になるシャドウイング」

いつもありがとうございます。

いまだに兵庫県の西宮と三宮の区別がついていない、岩松正史です。

傾聴のトレーニングの1つとして
「シャドウイング」というのをやります。

シャドウとは「影」のことです。

リアルな聴き手のうしろにもう1人
「影の聴き手」をおいたり、

リアルな話し手のうしろにもう1人
「影の話し手」をおく方法です。

影の聴き手はリアルな聴き手と自分の違いを感じ、
話し手の反応を感じとる練習になります。

影の話し手はリアルな聴き手の応答から
自分がどのように感じるか聴いてもらっているときの
気分を感じる練習になります。

シャドウイングのいいところは
完全に当事者でもなく、完全に他人でもない
ことです。

中間的な位置からある程度客観性を持って
でもリアルに体験することができます。

シャドウイングをしていると
面白いことがよく起きます。

たとえば影の聴き手からみると
「リアルな聴き手のあの応答はよくなかった」
と思っても、

リアルな話し手自身は「よかった」と、
違う感覚をもっていたりして驚くことがあります。

また、影の話し手からみると、
「あの場面では聴き手にはもっと違う応答をしてほしかった」
と思っても、

リアルな話し手自身は
「(リアルな)聴き手のあの応答がとてもよかった」
と評価していたりします。

リアルと影の間で大きな乖離がある
ということがよく起きます。

・・・

先日シャドウイングの練習をした時のこと。

ロールプレイ内でおきた沈黙の時間について
面白いすれ違いがありました。

影の聴き手からは
「(リアルな)聴き手は、沈黙を途中で破らずもっと待った方が良かったのでは」
という感想が出てきました。

ところがリアルな聴き手からは

「いつもより、だいぶ長めに沈黙を待つことが出来た!」
という振り返りが返ってきたのです。

いつもよりできたと感じている人に対して
もしストレートに「もっと長く待つべきだった」と感想を伝えたら、
言われた聴き手はどう思うでしょうか?

きっと指摘が心にグサッと刺さり
否定されたと感じ角が立つでしょう。

自分との認識のズレがあるときもいかに
相手を責めたり傷つけたりする形にならないように伝えるのか???

自分が感じたことにも誠実に・・・
そして相手の気持ちも大切に・・・
みんなの気持ちを大切に伝えないといけないので、
これはかなり傾聴力が鍛えられます。

3人以上いないとできないワークですが
シャドウイングは面白いので、
学びの場がある方はよかったらやってみてください。

<お知らせ>

分けると分かる傾聴の聴き方は
2月1日土曜日14時から東京
丸の内で開催の出版記念講演会でお話しします
 
http://bit.ly/2PtCsEB

<<編集後記>>

おとといから大阪に来ています。

きょうは西宮の会社で朝から企業研修でした。

いまこのBLOGは帰りの新幹線の中で書いております。

大阪には年30日前後いきますが、
大阪市内から出ることはあまりなく、
いまだに兵庫県の「西宮」と「三宮」の
区別が出来ず混乱したままです。

今日行ったのは西宮???
それとも三宮????

(う~ん、分からない(汗))

あすは一日準備をしてあさってはいよいよ
出版記念講演会です。

はりきって参りましょう。

今日もいい一日をお過ごしください!




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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)

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