課題は1つに絞る

オンライン体験会、開催中
https://bit.ly/340LrDl

いつもありがとうございます。

3種類のゆで玉子が作れる、岩松正史です。

★効果的な傾聴練習
伝え方3つの基本

1.目的をしっかり決める
2.課題を1つ明確にする
3.オブザーバーのフィードバックの有効活用する

今回は、前回の続き「2.課題を1つ明確にする」です。

↓前回「1.目的をしっかり決める」
[blogcard url=”https://bit.ly/3kLsmLP”]

人間は欲張りなもので同時に
たくさんのものを手に入れたくなります。

裏を返せばそれだけいつも自分には
足りないものがたくさんありそのストレスから
解消されたいと願っているのでしょう。

ところが

そんな個人的な願いとは無関係に
人間の脳は複数のことを同時にやろうとすると
パフォーマンスが圧倒的に落ちることがわかっています。

ミシガン大学の研究によると2つの作業を
同時にさせたグループと
1つの作業に集中させたグループを比較すると
作業効率が40%も下がったそうです。

人間の脳は1つのことに集中したときにこそ
最大のパフォーマンスがでるようになっているのです。

それは、

仕事を進めるときに限らず
試験勉強でも傾聴の練習でも
同じ原理があてはまります。

・・・

例えば

あいづちの練習をする前に講師から
つぎのように指示されたらどう思うでしょうか?

「『あなたは』と言う主語になる共感の姿勢で、ペーシングをして相手の感情に合わせた抑揚をつけながら、なおかつ緊張してぎこちなくならないよう、あなた自身が緊張しないための自分を落ち着かせる息づかいのあいづちを入れてみてください。」

きっと何が何だか分からなくなるでしょう。

効果的に学習の成果を上げるためには、
共感のあいづちなら共感のあいづちだけという風に
課題1を1つに絞る必要があります。

そして講師はロールプレイのあとにも
気を付けなければいけません。

せっかく課題を1つに絞っても
その後の振り返りの時間にまたたくさんのことを
気にしはじめる人が出てくるのです。

例えば、先ほどのように
共感のあいづちを課題にしたロールプレイをしたあとに、
以下のように振り返りをし始める人がいます。

-----------------------
・講師「共感のあいづちと言う事でしたがどのように取り組めましたか?」
・受講者「共感の合図治療と一生懸命したのですが、そうしたら話の内容が全然わからなくなってしまって。それにまったく踊れていなかったような気がします。」
-----------------------

このように課題とは全く違う反省を放置してしまっては
せっかく課題を1つに決めた意味がありません。

振り返りの内容が課題から
ずれてしまったときは
講師はちゃんと

-----------------------
・講師「そうなのですね。それで共感のあいづちについてはどのように取り組めたでしょうか?」
-----------------------

と最初に決めた課題に戻してあげましょう。

もっといえば終了後にそういう事態がおきることは
事前に十分想定できるのですから
練習をはじめる前に口を酸っぱくして
以下のように先に伝えておく方が賢明です。

-----------------------
・講師「今回は共感のあいづちに取り組むと言うことでお願いします。しかし終わった後に感想を聞くと話の内容がどこかに飛んでしまったとか踊れていなかったという感想をいう方がいたります。でもそれは今回の課題ではありません。共感を示すあいづちだけ取り組めれば他のものはできてもできなくても今回のワークでは関係がありません。よろしいでしょうか?」
-----------------------

ちゃんとした学びを得るためには
1つの課題だけが必要です。

そして、

一つの課題を明確に持ってもらえるかどうかは
講師(ファシリテーター)の技量にかかっています。

コミュニケーションの講座というのは
とかくこのような体験のワークが多くあるものです。

ただ話を聴いているだけの座学より
ワークは楽しいものですが、
楽しい体験をするだけで終わりなのか?

学びがちゃんとあるのかは
課題が1つ明確にあるかどうかで決まります。

私自身、過去に受けた様々なセミナー体験からも
何のためにそれをやっているのかよくわからず
モヤモヤした気分になった経験があります。

同じ時間、同じことを体験するのであれば
それを何のためにやるのか?

講師の先生が指示してくれないのであれば
自分で課題を明確に1つもって臨みましょう。

・・・

私はキャリコン試験対策向けの
YouTube動画をたくさんアップしています。

その中で「仲間うちでの練習会をやらないほうがいい」
と強くいうのはそのためです。

ちゃんとした課題を1つに絞った練習をしなければ
なんとなくやった感があるだけで
まったく意味がないのです。

かえって混乱し、不安が広がり
自己肯定感が下がるだけだったりします。

逆にいえば

自分の課題を明確にもっていて
周りの意見に振り回されない人は
仲間うちだけの練習会に行っても
得るものがあるでしょう。

講座の講師の側はワークに入る前に
課題を明確に1つに絞ってさせるよう
ファシリテートしましょう。

それがなければなんとなく
時間が流れていくだけなのです。

自分がひとりで何かに取りくむときも
たくさんのことを同時にやろうとせず
1つに絞って取りくむのと
成果を感じやすくなるはずです。

よかったらやってみてください。

<お知らせ>
自分を知り人を知ることができる
傾聴1日講座
http://bit.ly/2gDTlve

<<編集後記>>

体質改善のためにタンパク質を
多くとろうということで
最近玉子をよく食べます。

昔から玉子は好きです。

「玉子は飲み物」といわんばかりに
生卵をジュルジュル飲むだけでも
いける私であります。

でも飽きないようにゆで玉子を
たくさん作って常備しています。

ゆで玉子も同じものをずっと
食べていると飽きてくるので、
いろいろ研究した結果

3種類のゆで玉子が作れるようになりました。

1.黄身にしっかり火が通った普通のゆで玉子
2.黄身が半分とろとろの半熟ゆで玉子
3.1と2の中間のかたくもなくトロトロでもない黄身が全体的にしっとりしたゆで玉子

それぞれ作り方が違うんですね。

簡単いいうと、

「1」は、水の段階からすでに玉子を鍋に入れます。
「2、3」は、お湯が沸いてから鍋に玉子を入れます。

沸騰したお湯で5,6分ゆでてお湯からとり出せばば2番。

沸騰したお湯に4分入れて火を止め
余熱で温めれば3番といった感じです。

まだ作ったことありませんが、
この原理から考えると沸騰したお湯の
火を止めてから玉子を鍋に放り込めば

おそらく温泉玉子になるのではないかと推測しています。
(今度やってみます)

玉子は奥が深いですね。

よかったらやってみてください。

今日は曇りですがすごくあたたかくて
長袖がうっとうしいくらいです。

あすからの講座の準備に励みます!

今日もいい一日をお過ごしください!




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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)

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