傾聴は砂遊びのように

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いつもありがとうございます。
豆苗を二度おいしくした、岩松正史です。

傾聴が得意な人と苦手な人がちがを
ひとことで例えるなら、

「砂遊びを楽しめるか楽しめないか」

のちがいいです。

小3の息子と、ときどき公園に行きます。

公園には当初、自転車に乗りたいとかラジコンしたいとか
そういう目的で行くのですがいざ公園につくと

ラジコンや自転車はそっちのけで
公園の遊具で遊びはじめたりします。

息子は砂場が好きです。

砂場にいくと必ず「お父さん砂の山作って」といってきます。

息子は砂場が好きですが
砂山を作るのが好きなわけではありません。

砂山の上から水をかけるのが好きなのです。

砂山に水をかけるのと砂山自体をつくる作業。

どちらが大変か一目瞭然なので
「きみも作れ!」というとしぶしぶ
手つだいはじめます。

そして、

すな山を作りすすめていると
こんどはしたにトンネルを掘って
貫通させようという話になります。

そして、

トンネルを掘りはじめると今度は
十字にクロスするようにもう一つ穴を掘り
砂山の下で連結させようという話になります。

穴を掘りおわったらこんどは
山の周りに溝を掘り、
そこに水を流仕込もうとか・・・

さっきまで水をかけていた山に
今度は乾いた白い砂をかけようとか・・・

せっかく白い砂をかけたそばから
また水をかけると言い出したり・・・

今度は落ち葉をかぶせようとか・・・

その場その場の気分の赴くまま
なにかを始めたり作り直したりし続けるのです。

・・・

砂遊びにはあらかじめ用意した設計図もなければ
定石も、理想形もありません。

その場その場でしっくりくるように進めた結果が成果です。

そしてに度々同じものは出来上がりませんし
作りたいとも思いません。

傾聴も砂遊びと同じです。

どこに行こうという目的地が
あるわけではありません。

どうしなければいけないという
常識も必要ありません。

前に進んでいる必要もありません。

何に心が動くかを確認して
試すことそのものが傾聴です。

目的鳴く出来上がった成果物より
確認しながら進むプロセス自体が傾聴なのです。

くり返しや質問などの傾聴のスキルは
目的を達成するためのものではなく、
今ここの感覚を試すためのただの道具です。

上手にスコップ(スキル)が使えたか
どうかなどどうでもいい話です

・設計図は用意しない
・目的地はなく目的は「心のままに試すこと」
・道具(スキル)は心のままを試すための道具でしかないこと

それ腹落ちていれば、

「くり返しがぎこちない」
「主訴が分からない」
「上手に質問できない」
「気づきを与えられない」

などそんな道具の使い方で
悩む事はなくなります。

もし傾聴がうまくなりたければ
一心不乱に砂遊びでもしてみるといいかもしれません。

・設計図を手放しましょう
・導けると思うのをやめましょう
・道具を目的と勘違いするのをやめましょう

傾聴力とは答えがない前提で
試行錯誤を楽しむ力です。

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<<編集後記>>

息子が豆苗とベーコンの炒め物が好きでして。

スーパーで買ってきた豆苗(野菜)は
とても親切でして。

袋に「もう一度育て直すことが出来ます」と書いてありました。

ものは試しということで入れ物に移し
毎日水を変え始めたら・・・

最初の3,4日はあまり変化がなかったのが
一切り食べたはずの「葉」ができて
ぐんぐん伸びてきました。

現在およそ30cm!

出張している間に大きくなり過ぎたので
今晩にでももう一度痛めようと思います。

今日もいい一日をお過ごし下さい!


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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)

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