よくしようとすると悪くなる

傾聴の体験会
https://jkda.or.jp/info/?p=97

いつもありがとうございます。
歯みがきを4回するようなった、岩松正史です。

今回は相談を受ける人にとても大切なお話です。

相談を受けるとなるとその方の
状態がよくなって欲しいと願うのは人情です。

ところが、

よくしようとすればするほど
悪くなることがよくあります。

なぜ、よくしようとすると
かえって悪くなるのか?

では、かわりに何をすればよいのか?
についてお話しします。

まず、なぜかえって悪くなるのか?

それは、

相談に来た人(来談者)と同じ気持ちのいちまで
来ていないうちに気持ちを十分
共有できていないうちに先に
飛び過ぎてしまっているからです。

いままさに地獄の底におちる
真っただ中にいる来談者から

「どうなりたいでしょうか?」
と願望を聴きだそうとしたり、

「本当はどうしたいでしょうか?」
希望を聞きだそうと
質問してしまう人を見かけます。

あまりに拙速(せっそく)です。

これではまるで

海の底深くに沈んでいく
窒息死欠けている人に向かって

「何が食べたいですか?」
「地上に戻ったら何をしたいですか?」

と質問をしているのと
同じくらい的外れです。

地獄に沈みかけている人に必要な支援は
未来や希望を明らかにすることではありません。

「いまをどうやってしのぐか」
です。

いまをしのげていない人には
未来も希望もありません。

なぜこのようおかしなミスマッチが
起きてしまうのでしょうか?

聴きはじめた瞬間から聴き手が
来談者がいまいる現状(地獄のあたり)を
十分に理解しようとしていないからです。

現状を理解するだけではなく、
現状の「苦しみ」を肌身に感じてから、

つまり一緒の地獄を感じてから
何が必要か考えはじめなければ、
たとえ親切心であってもどこか
他人事の親切は的外れになるのは当然です。

傾聴ではよく「寄りそってあげる」といいます。

寄りそうと聴くとなんとなく
ほのぼのしたニュアンスを感じたりもします。

そういう場面もあるでしょう。

でも、本当の寄りそうとは天国だけでなく
地獄にも寄りそいつづける覚悟がいります。

形だけの寄りそいは来談者の
支援にならないだけでなく、
かえって絶望を深くし
来談者を傷つけかねません。

本当に支援をしたいなら
よくしようと考える前に来談者が感じている
地獄を感じに行きましょう。

地獄を「ちゃんと」感じとれていれば
より慎重に言葉を選ぶようになり
いまをしのぐことの方が未来を
問いかえるより大切に思えてきます。

相談を受けているけれど
埒(らち)があかないと思っている人は
きっとその部分が足りないのです。

本当の支援をしたいと思う方は
よかったらやってみてください。

<お知らせ>
話しが楽に聴けるようになる
傾聴1日講座
http://bit.ly/2gDTlve

<<編集後記>>

歯の定期検診にいったら
ぜんぜん磨けていないところがあると
指摘されまして。

つまようじのような形の
歯間ブラシは使っていたのですが
それだけでは足りていないので
フロス(糸ようじ)も使った方がいいと。

そしてもう一つ

「ダマされたと思ってつかってみて・・・」

と先生から勧められたのが山形にとがった
毛がついてる小さ目の丸い歯ブラシです。

200円ほどだったので先生の言うとおり
だまされたと思って買いました。

なのでいまは、

1 普通の歯みがき
2 糸ようじ
3 歯間ブラシ
4 丸い歯ブラシ

と夜寝る前に4回歯をみがいて寝ております。

年を重ねてくるといろいろ気をつかわないと
いけないところが増えてきて面倒であります(汗)

東京地方は快晴。

肌寒さもありますがスッキリした気持ちがいい朝です。

今日は傾聴サポーター講座2日目です。
はりきって参りましょう。

今日もいい一日をお過ごしください!


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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)

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