ロジャーズの弟子たち

傾聴の体験会
https://bit.ly/340LrDl

いつもありがとうございます。
本文より前おきが人気の、岩松正史です。

2冊目の本『カウンセリングとサイコセラピー』の
発表は大きな反響がありました。

ミネソタ大学にいたロジャーズは一躍
人気教授となりましたが。

しかしそのことが理由で周囲の教授たちとの
関係はよくなかったようです。

当時のロジャーズの教え子には
そうそうたるメンバーがいました。

人間性心理学のコームズ、
プレイセラピーのアクスライン、
親業のゴードン・・・。

ロジャーズは教え子たちを自宅によんでは
長男デビット家長女ナタリーと遊んでいたようです。

長女のナタリーはアクセスラインの
子どもとのやりとりに感動し、
将来プレイセラピストになることを決意します。

実際、ナタリーはその後
パーソンセンタード・アートセラピー研究所を立ちあげ
人間性心理学を代表する研究者となります(没2015年)。

息子のデビットはスナイダーからうけた
知能検査がかなり優秀で
「どんな仕事にもつける」とお墨付きをもいました。

そしてデビットは23歳で医者となります。

1944年アメリカ応用心理学会の会長に選出されるなど
めざましい活躍を送るロジャーズに転機が訪れます。

当時、CIAから研究資金の提供を受け
その見返りとして空軍パイロットなど
心理的問題を抱えた軍人の社会復帰援助を引き受けていました。

この当時のロジャーズは、
アドバイス禁止、説得禁止、同情禁止、話しすぎ禁止。

「ただただ相手が自分の問題をもっと明確に話せるよう援助せよ」
などと語り、自分の考えをシンプルかつストレートに
伝える方法を学びました。

この時期のロジャーズがもっとも
ハウツー色が強かったといわれています。

旅行好きのロジャーズには、
この仕事は当初刺激的なものでした。

しかし次第に毎日同じ指導を
くり返しをしているに次第に飽きてきます。

そこに転機が訪れます。

同年(1944年)シカゴ大学で
集中講義を行ったのがきっかけとなり、
シカゴ大学から誘いがかかったのです。

しかも、

新しくできるカウンセリングセンターの
所長という好条件で。

ロジャーズには願ってもないチャンスでした。

スラム街があるシカゴに行くことを
しぶっていた妻ヘレンを説得しわずか4年で
オハイオ州立大学をあとにし
ロジャーズはシカゴ大学へ向かいます。

参考図書:カールロジャーズ入門「自分が自分になるということ」諸富祥彦

<お知らせ>
傾聴1日講座
http://bit.ly/2gDTlve

<<編集後記>>

講座にお越しになる方から
「以前からメルマガの読者です!」と
いっていただくことがよくあります。

そして、
みなさん口をそろえておっしゃいます。

「冒頭部分が楽しみです!」と。

冒頭部分というのはメルマガを書きはじめるときに
「いつもありがとうございます」と書いた
あとの一文のことですね。

今日であれば、
「本文より前おきが人気の、岩松正史です」
です。

この編集後記後の前おきになっていることが多いです。

なぜいつも前おきを書くかといいますと、
みなさんに楽しんでいただくためというの
ももちろんありますが、

それ以外に自分が何を感じているのか?
感じたことを言語化する傾聴の
トレーニングとしてやっているのです。

いまから3年前、
この前おききがまったく思いつかなく
なってしまった時期がありました。

当時、ブログを書くのもかなり
しんどい時期でありました。

10年つづけてきたブログが
途絶えてしまったのもその時期です。

なので、前おききが出てくるかどうかは
私の心の健康のバロメーターになっています。

最近は、前おきばかり出てきて
本文の中身が出て来ません(笑)

自分を毎日ひとことずつ言語化して
自分の心を定点観測する習慣がつくと
なかなか楽しいものであります。

よかったらやってみてはいかがでしょうか。

東京地方はくもり。

今日は久しぶりに傾聴1日講座を
開催し飯田橋に向かいます。

今日もいい1日をお過ごしください!


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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)

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