傾聴1日講座の実用編では
「自分も相手も傷つけない伝え方」
というのを学びます。
傾聴は「聴くこと」なのになぜか?
それは、
本来、傾聴はただ聴くことではなく、
お互いに人として思いを誠実に
やりとりすることだからです。
だから、
「聴く人は話してはいけない」
と、いうフレームをもっている人は、
言いたい気持ちを飲み込んで
苦しくなってしまいます。
ロジャーズが傾聴の重要な要素に
「一致」をあげています。
聴き手は、
「聴き手はあたかも相手の世界を
自分の世界であるかのように感じ取ろう」
と、するだけではなく、
一致(congruence)の言葉通り、
話し手と聞き手と立場は
「合致」していて「同じ」なのです。
そこには、
「聴いてあげる人」
「聴いて来てもらう人」
と、いう上下関係は本来ありません。
人として同じ(=一致)です。
では、
聴き手は自由に何でも感じたまま
話せばよいかというとそれも違います。
(混乱してきましたか?)
もし聴き手自身が相手に寄りそって支えたいということ
傾聴マインドをもってその場にいたいのであれば、
その自分の願いがかなうような態度で
過ごせなければ
「自分が傷つきます」。
自分の願いに誠実であるためには、
伝え方の工夫は必要です。
つまり
「言うことは遠慮せず、伝え方に配慮をする」
と、いうことです。
そこが練習のしどころですね。
傾聴はコミュニケーションスキルですから、
してあげたりしてもらうのではなく、
「お互いにわかりあう」
ためにするのです。
まず、
「聴く人はいうことを我慢する」
と、いう考えを捨てましょう。
そしてもう一つ。
自分の心の声が聞けない人は、
他人の心の声も聞けないので
傾聴の練習をつづけていると、
他人の心の声も受け止めやすくなるだけでなく、
その前にまず自分の中の心の声を
誠実に聴きやすくなります。
自分が感じている気持ちを
クリアに理解してはじめて、
「相手に分かってもらいたい本当の気持ち」
が、わかり、
それを理解してもらうためには、
どのようなプロセス、方法で伝えなければ
伝わらないかが見えてきます。
聴く人に必要なことは言いたい気持ちをおさえつけて
遠慮して飲み込むのではなく、
配慮して伝わるような方法で伝えることです。
遠慮せず伝え方への配慮をしましょう。
そのためにはまず、
自分がどんな気持ちを分かって欲しい人なのか、
自分の気持ちに気づくことが必要です。
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