理由を聴いても気持ちはわからない

4才の息子と出かけようと車に乗った瞬間に、

いきなり息子が言いました。

「お父さん、大嫌い」

特に何も悪いことをしていないつもりですが、

嫌われてしまったようです(笑)。

でも、言った口がにやけていたので、

すぐ冗談とわかりました。

そこで、

理由を聞いてみることにしました。

「お父さん、何で嫌いなの?」

すると、

息子「お父さん、パンツだから」

(「すると君は、パンツの子供なのか?」
 と、ツッコミをいれたくなります。)

「ほかには?」

息子「お父さん、赤ちゃんおじさんだから」

あまりに突飛すぎて、

「そうなんだ・・・」

しかかえせませんでした(笑)

・・・

話を聞くと、

「なぜ?」「どうして?」

と、理由を知りたがる人がいます。

その人はいったい理由を聞いて

どうしたいのでしょうか。

理由を聞きたくなる理由は

聞いた情報を分析して、

自分なりに納得できるかできないか

価値判断をしたいだけです。

自分が納得したいので

なぜと聞きたくなるのです。

理由を聞いて分析的にわかることと、

今まさに目の前にいる人の

「そう言いたくなる気持ち」

をわかろうとすることはまったく別のことです。

息子とのやりとりからもわかるように、

なぜと質問して返ってくる答えの中に、

その人の気持ちは入っていません。

子供の悪ふざけにつきあう、

理由を聞いてもいいでしょう。

でも本当に相手のことをわかりたい場面、

なぜと質問するよりまず

「○○まるなんだね」

と、相手の気持ちを受け止めましょう。

分析よりも理解。

何をわかりたいかによって、

話しかけ方は変わります。

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