逆転移と一致はちかい

いつもありがとうございます。
シャワーを浴びながら原稿を書く、岩松正史です。

今日は逆転移からうまれた発見についてのお話です。

逆転移についてのお話なのでまずは
「転移」と「逆転移」についてご説明します。

・転移:クライエントにとって重要な人物との間に生まれた感情を別の他人に向けてしまうこと。
例) 30代の引きこもりのわが子に対するイライラを相談にきたクライアントが、似たような男性カウンセラーに怒りをぶつけてくる。

・逆転移:転移を受けた方のカウンセラーが自分の中にある満たされない感情や欲求が反応し感情的になってしまう。

つい数日前、ある方の話を聞いている最中に
強烈な逆転を体験してしまい久しぶりに
のたうち回ったのでありました。

それから約半日後、のたうち回ったのちその事は
だいたい解決したのです助かったのですが、
解決したのち自身の体験をTwitterに投稿した文章があります。

恥ずかしながらそれを転載しご紹介します。

↓以下Twitterni投稿した文章 ※現在は削除-----------------

・明治大学の諸富祥彦先生は一致と逆転移は非常に近いものがあるとおっしゃっていた。

・どういう意味かよくわからなかっていなかったけれど昨日まさにありありと久しぶりに強烈な逆転移を体験してしまった。

・おかげでいちど逆転位の明らかな違いまでわかってしまった。一致に近くない質の悪い逆転移はカウンセラー側の個人的な欲求が引き金となり泥沼化する。

・抱えることも困難だし下手にアウトプットすれば余計悪化する予感をありありと感じる。消すことも、抱えることも、出すことができない絶望的な感覚。

・質の悪い逆転移中に下手なことをちょっとでもすれば、それまで積み上げてきたものを含めて全てが崩壊してしまうようなえもいわれぬ恐怖。

・生きることもできないし死ぬこともできないような中ぶらりんのぐちゃぐちゃした感覚。

・今回このドロドロした感覚の中で12時間以上苦しんだ。その結果わかった結論。「人間関係で生まれた傷は、人間関係でしか癒されるこたはない」

調・子に乗っている岩松を見かけたらいつでも叱ってくださいm(._.)m

↑転載ここまで -------------------------

どろどろしてるでしょ!?(笑)

この強烈な体験から数日たったいま、
私の中で思いの変化が生まれています。

あまりにも苦しかったので逆転移を体験した当初は
これは「質の悪い逆転移:と思っていました。

でも、いま思うのは確かに失敗ではあったのだけれども、
意外と良いところまで行っていたのではないかと
思いはじめています。

なぜならあのとき私が感じていたのたうち回る感覚は、
私が話を聞いていたその人の感情にかなり
近いものがあっように思えるからです。

そう思うのは、その方自身がご自身の体験について
コメントしているのを知る機会がありまして。

それが私の上記の表現と全く違うわけでもなかったので
なのであながち独りよがりでもないと思っています。

いっこ違う点があるとすれば、その方自身はもう
かなりスッキリしているようですが、
私の中にはまだもやもやがいくぶん残っていることでしょうか。
(もしかしたらその方の中にも残っているのかもしれませんが)

問題は逆転逆転移したことよりも、
話を聞いている最中に混とんとしてしまい
自分が混乱していることにも気づくことが出来なかったことです。

自分の中に正常ではないものを感じていながら
そこからどこにも修正できなかったのが敗因で
今後の修行のしどころであります。

でもやはり感じていたものはかなり近くて、
あまりにもリアルギルこの体験は
カウンセリングでよくいう
「クライエントになり切る」にかなり近かったです。

冒頭で出てきた一致の定義は
「カウンセラーが自分の感覚に十分気づいていて、必要があれば自分の感覚的に正確にそれを表現することができる状態にあること」
です。

正確に気づけていなくて感覚的に
正確に表現することも出来なかった。

なので質の悪い逆転移、あるいは一致の失敗とも言えます。

でもリアリティは十分に感じることが出来たので、
この近づいた感覚は今後のカウンセリングにとても生かせそうです。

例えるなら、断崖絶壁の先端だどうなっているか
気になって見に行っただけのつもりが、
そのまま崖から落っこちてしまったような感じです(笑)

でもやっぱり一致と逆転はかなり近いものがあるのがよくわかりました。

これはある程度の前知識をもったうえで
体験して見たないと分からないことですね。

一つだけはっきりしたのは、
最近相談を受けることに特に困ることもなかったのですが
私はまだまだ未熟だということです。(笑)

これからも精進します!

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<<編集後記>>

2月くらいに頼まれていた原稿がありまして。

急ぎではないと言われたので。

・・・まぁそう言われたら
書かないですよね(笑)

ところが、

少し前に5月号には掲載したいと
連絡が入りまして。

尻に火がついたら頑張れるタイプの私は
(尻に火がつかないと頑張らないと思言える)
一気に書きあげると決めたのでした。

文章書くときは机に向かって
座って書くのは個人的には
筆がすすまなくなるのですきではありません。

歩きながら書くとか、
広い公園の中で角とか
机の前じゃない方が筆が進みます。

今回はシャワーを浴びながら
書きたくなりまして。

シャワー浴びてる最中って
ものすごいアイディア出てきますよ。
(よかったらやってみてください)

問題はどうやって書き留めるかです。

お風呂にぺんと紙持ち込まないので
スマートフォンを持ち込みました。

シャワーに打たれていると
いろいろ伝えたいことが湧き出てきます。

あらかじめスマートフォンを
水で濡れないよう手で持っておいて、
アイディアが湧き上がって来たら
音声認識機能で声で吹き込んでいきました。

シャワーの音があっても意外と大丈夫でした。

こうやってあっという間に
5ページ分の原稿ができました。

頼まれたのは2ページなんですけど(笑)

まぁいいかということで
そのまま5ページを送ったら
先方からはかえって喜ばれました。

仕事でも勉強でも習い事でもそうですけども、
うまくはかどらない時は
やり方を工夫してみる大事です。

その時の基準は「しっくり感」です。

やらなきゃいけない仕事が
ひとつ終わってスッキリ。

今日もいい1日をお過ごしください!

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