とんかつではベッドは作れない

寝室に私用のベッドが届きました。

組み立て式のベッドです。

新しいものに目がない4才の息子が

すぐさま気付き、やってきてこういいました。

息子「これ、とんかつで作ったの?」

「とんかつ?」

息子「そう、とんかつ」

「とんかつってなに?」

息子「トントン、って」

「それって、もしかして『トンカチ』のことかな?」

間違いに気づける年齢になった息子が

照れ笑いを浮かべる姿がなんとも愛らしいのでした。

・・・

言葉が似ていても、意味が違うことがあります。

とんかつとトンカチは目に見える物体だから

違いがわかりやすいですが、

目に見えない言葉、たとえば

「感情を表す言葉」

は、言葉は似ていても

意味がまったくちがう時があります。

なので、

傾聴の「くり返し」では

相手が使った感情のキーワードを

「そのまま」

くり返す練習をします。

感情の言葉は物ではないので、

そのどきどき意味合いが

まったく変わってしまいます。

どんな意味を込めて発言しているのか

話し手自身がわかっていません。

感情の言葉はh解釈の仕方によって

いかようにも理解が変わってしまうので、

言葉を変えずにそのままを受け止めないと

どうしても思いのズレが生じてしまいます。

でも実際そのままくり返そうとしてみると、

言葉を変えたり、

語尾を変えたり、

とにかく、

自分がいいやすいように

変えずにはいられなくなってしまう人が多いのです。

相手が使った言葉で自然に

返せるようになるのが練習のしどころです。

人の心には自分なりに解釈したくなる

「心のフィルター」

が必ずあります。

どうしても相手のフィルターよりも

自分のフィルターを優先したくなります。

なぜなら、

話を聞いた自分がスッキリしたいから。

でも、

聞いた人の心にスッキリ通る言葉は、

話し手にはスッキリと通りません。

話し手をわかろう、

話し手の世界をちゃんと理解しようと思うなら、

言葉の端々に込められている

相手の世界を理解するために、

相手が使った言葉をそのまま

くり返しできるように練習をしましょう。

そのめにまず、

言い換えをしたくなる自分に気づきましょう。

<お知らせ>
毎月開催、9月17日の傾聴1日講座は
のこり2席です。
 ↓
http://goo.gl/UNMrZM

自分の心の声を聴き、人の心を聴く
・ 傾聴1日講座(基礎) /毎月開催中

脳と心を鍛える無料メール講座
・ 傾聴のつぼ入門編
・ 記憶のつぼ入門編

岩松正史のアクティブ・ブレイン関係のセミナー

・ 初心者のための記憶術
・ アクティブ・ダイエット
・ アウトプット読書法
・ 夢実現講座

著書「聴く力の強化書」 /2刷 自由国民社

聴き手育成プログラム(企業向け)

メルマガ「毎日2分!傾聴三昧」

PAGE TOP