突然ですがわたしは「右利き」です。
(手の話です)
でも、
実は左手でも字が書けます。
箸ももてます。
パソコンのマウスも使えます。
鉛筆で「○」も書けます。
右手ほど器用にはいきませんが、
もしいま右手が使えなくなっても、
左手でなんとか日常生活を
こなせるレベルではあります。
なぜ、
左手で字が書けるようになったかと言いますと
「物理の先生のおかげ」
です。
・・・
高校を選ぶとき、本当は文系なのに
見栄を張って偏差値が高い「理数科」というクラスを選びました。
理数科では「化学」と「物理」の両方が授業がありました。
もともと理系の科目が好きではなかった私は、
とくに物理が苦手でして(汗)。
(いまでは当時習ったことはすべて忘れております(笑))
なのでテストではいつも「赤点」ばかりとっていました。
3年間おなじ先生が担当だったのですが、
その先生は60点を合格ラインとして、
それ以下は「赤点」ということで再試験
になりました。
私はほぼ毎回再試験でしたね(苦笑)
さらに、
赤点者には追試以外にも罰がありました。
「60点マイナス自分の点数分の枚数の、試験の模範解答をB4のわら半紙に書いて提出すること」
というものでした。
つまり、
試験の点数が35点なら、
60-35=25枚の模範解答を、
設問の文章も含めて全部書きうつしてこいというのです。
ひどいでしょ!
しかも、
試験問題と解答を全部書くとなると、
わら半紙は1枚では足りないので、
ひとつ模範解答をつくるだけで、
2、3枚になってしまうのです。
すると、
点数が35点なら50~75枚くらい
書かなければなりません。
そんなにたくさん書いていると
当然手はシャーペンの芯で真っ黒になるし、
手が痛くなって疲れてくるわけです。
ある日、
あまりにも手が痛くなり、
書けなくなった時にふと思いついた方法が
「左手で書こう!」
というものでした。
はじめは右手の10倍くらい時間がかかり、
きれいにもかけずイライラしていたのですが、
とにかく提出期限までに書きあげなければいけないので、
テストが終わるたびに左手も
使いながら模範解答を書いていたら
卒業するまでには、かなり左手で書けるようになりました。
そのうちに、
食事を左手で箸をもって食べてみたり、
あずきをつまんでみたりして
他のことでもお遊びで左手を使うようになりました。
最近では、
パソコンの使い過ぎでいつも右手の手首が腱鞘炎なので、
少しでもましになればと思い、
左手用のマウスもつないで、
自宅ではいつも両刀づかいしています。
スマホのフリック入力も、
左手でまったく違和感なく出来ます。
・・・
模範解答の作成は好んでやっていたことではありません。
でもそのとき経験した、
「イヤイヤやらされているようなことでも、とことん反復してくり返していると出来るようになった」
と、いう体感は20年以上たったいまでも
確実にみ込まれています。
くり返してやっていれば、
それなりに何でも必ず上達するんだ!と。
そう思うと、
物理の先生には心の底から感謝するのであります。
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とはさすがになりませんね(笑)
ひどい先生だなといまでも思います。
(先生に言わせたらきっとその前に勉強しろ!って感じですが(笑))
でも、
イヤな経験だったからといって、
そこから得たものがあるならば、
その事実は否定しないでおこう思うのです。
人間関係でもよくありますよね。
親のことが気にいらないからといって、
親にしてもらったことまですべて否定しようとしたり。
・イヤな経験はイヤな経験。
・出来るようになった事実は事実。
・してもらったことは、してもらったこと。
こんな風にすべてごちゃごちゃに混ぜないで分けられると、
感情的だけではない誠実な人間関係が
作れるのではないでしょうか。
・・・
これに当てはまりそうな経験は山ほどありまして。
たとえば、
死にそうになって働いて辞めたウェブプログラムの会社で
身につけたスキルがいま講師業のホームページ作りに
ものすごく役立っていたりもするのであります。
過去の経験を否定することは、
いまの自分を否定することになります。
他人を攻撃しながら、
自分を攻撃しないでおきたいものです。
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