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いつもありがとうございます。
熱は計らない、岩松正史です。
親子関係、職場の面談、
カウンセリングなど
「なかなか相手が話してくれない」
ということがあります。
初めからほとんど話してくれないこともあれば、
最初は話していたのに、途中から
口数が減ってしまうこともあります。
そんなとき、聴き手はつい、
「何か質問しなければ」
「もっと話を引き出さなければ」
「沈黙をなんとかしなければ」
と焦ってしまいがちです。
相手が話さなくなる理由は一つではありません。
同じ「話さない」という状態でも、
どういう意味で話していないのかによって、
対応は変わってきます。
そこで今回は、人が話さなくなる状態を
「6つのパターン」に分け、
それぞれどのようなことが起きているのか、
そして、
基本的にどう関わればよいのか
見ていきましょう。
--------------
1.そもそも話したくない
--------------
本人が望んで来たわけではなかったり、
相手との関係上、初めから話す気が
なかったりする場合です。
たとえば職場で、
「上司から面談を受けるように言われたから来ただけ」
という人もいるでしょう。
親子なら、親は話し合いたいと思っていても、
子どもはそもそも話し合いたいと
思っていないこともあります。
そんなときに、
「どうしたの?」
「何か困っていることは?」
「何でも話していいんだよ」
と質問を重ねても、
話したくない人にとっては
苦痛になるだけです。
無理に話を引き出そうとせず、
「ここに来ることをどう感じているか」
「この時間をどう思っているか」
など、まず本人の意思や気持ちを
確認するところから始めます。
--------------
2.安心できず話せない
--------------
話したくないわけではないけれど、
緊張や警戒心があって話せないこともあります。
まだ関係ができていなかったり、
反対に、それまでの関係が崩れていたりすれば、
安心して話すことはできません。
「こんなことを言ったらどう思われるだろう」
「あとで誰かに言われるのではないか」
「否定されるのではないか」
そんな不安があれば、口は重くなります。
この状態で質問を増やしてしまうと、
かえって警戒心を強めます。
「いま、この場をどう感じているか」
「私と話すことをどう感じているか」
二人の関係そのものについて
やりとりすることが必要です。
--------------
3.話しても意味がないと思っている
--------------
「言ってもどうせわかってもらえない」
「話したところで何も変わらない」
そう思って、話すこと自体を
あきらめている場合もあります。
過去に勇気を出して話したのに
聴いてもらえなかった。
相談したら、すぐにアドバイスされた。
気持ちを伝えたら否定された。
そんな経験が積み重なれば、
「もう話さない方がいい」
となるのも不思議はありません。
この場合も、
「話しても意味がない」と感じるようになった、
その人の思いや経験を理解するところから
関係作りを始める必要があります。
--------------
4.会話の途中で話したくなくなった
--------------
最初は話していたのに、途中から口数が減った。
そんなときは、聴き手の関わりによって
話したくなくなった可能性も
考えてみる必要があります。
たとえば、
話を最後まで聴かずに先回りして意見を言われた。
「わかる、わかる」と簡単に理解された。
気持ちとはズレた、的外れな応答をされた。
すぐに解決策を提示された。
「でも」「それは違う」と否定された。
あるいは、自分ではなく別の人の
味方をしているように見えた。
このようなとき、
それまで話していた人が突然
話さなくなることがあります。
そんなときは、
「いま、どんな感じがしていますか?」
と確認してみましょう。
いま二人の間で起きていること
についてやりとりすることが大切です。
--------------
5.言葉になる前の自己探索をしている
--------------
これは、ここまでの「話さない」とは少し意味が違います。
何かを考えたり、思い浮かべたりしながら、
「なんだろう……」
「これなのかな……」
「いや、ちょっと違うな……」
と、自分の中にある感覚と照らし合わせながら、
しっくりくるものを探している状態です。
聴き手からの応答をきっかけに
始まることもあれば、
話しているうちに自然に
自己探索が始まることもあります。
視線が合っていない、
自問自答の発言がある、
言葉を慎重に選んで言おうとしている、
考え込んだりしている。
そんな様子が見られると、
聴き手はつい沈黙を埋めたくなるかもしれませんが
待ちましょう。
この沈黙は「話せなくなった」のではありません。
むしろ、
本人の内側では大切な自己対話が進んでいる
大切な時間かもしれません。
この時に声をかけてしまうと
ふとわれに返り、常識的で心から離れた
浅い話に戻ってしまいます。
--------------
6.もう十分話して満足している
--------------
意外と忘れられがちなのがこれです。
単純に、もう話したいことがない。
本人は十分に話して満足している場合です。
たとえば60分の面談だからといって、
必ず60分話さなければいけないわけではありません。
40分で本人が十分だと感じているのに、
「まだ20分ありますよ」
「ほかには何かありませんか?」
と無理に話を引き延ばそうと
することはやめましょう。
「ほかに話しておきたいことはありますか?」
と確認して、特になければ、
予定していた時間より早く終えるのがベターです。
社員面談も、カウンセリングも、親子の会話も、
人と人とが心をやりとりするコミュニケーションです。
ところが、
「面談なのだから話してもらわなければ」
「せっかく時間をとったのだから最後までやらなければ」
「沈黙になったら何か質問しなければ」
と、義務や責任で時間の枠を守ることが
目的になってしまうと、かえって
関係を壊してしまうことがあります。
話さない人を見たら、
「どうすれば話してもらえるか?」
と考える前に、
「この人はいま、何を感じているか?」
に注目しながら考えてみましょう。
話したくないのか。
安心できないのか。
話しても意味がないと思っているのか。
途中で話したくなくなったのか。
自分の内側を探索しているのか。
それとも、もう十分なのか。
理由が違えば、必要な関わりも変わってきます。
大切なのは、沈黙をなくすことではなく、
その沈黙が何を意味しているのかを
理解しようとすることです。
そして、
自己理解や気づきは、
沈黙のあとによく表れます。
話してもらうことそのものを目的にせず、
その人の心がいまどこにあるのかを理解しようとする。
それこそが、傾聴の真の関わり方なのであります。
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<編集後記>
先週から体調が不安定です。
風邪の症状が出たりでなかったり
日替わりで変わります。
風邪の症状が出たとき、
昔はすぐに熱を計っていました。
でも、
ある時やめました。
どう考えても熱があるはずと思って
計ってみたら、ぜんぜん
なかったことがあったからです。
そのとき思ったんですね。
「熱の数字に何か意味あるかな?」
と。
熱が低くても、体調が悪い時は悪いし、
熱が高くても、体調いい時はいいし。
だったら、
計る意味ってないじゃない、と。
それに、
熱が高いのをみたら、
返って体調悪くなる「理由」が見つかった
気がしてしまう自分もいるな、と。
体調悪くても、生活遅れれば
それでいいかな、と思う派なので
熱は計りません。
今日もいい一日をお過ごしください!
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