コカ・コーラの思い出が消える

むかしまだペットボトルも缶もなかった頃、

コカ・コーラは瓶(ビン)でした。

わたしの幼少期、ある時期に発売されていた

ビンのコカ・コーラには、

フタをとると裏にスポーツカーがプリントしてありました。

(フェラーリとかです!)

それが欲しくて欲しくて・・・。

幼稚園生くらいのときに一時期集めていた記憶があります。

生まれて初めてそのスポーツカーが描かれた

コーラのフタを手に入れたのが

親に連れられて行ったあるお祭りででした。

・・・

そのお祭りは実家から徒歩数分のところにある

家電メーカーの東芝の工場で開催されていた

お祭りだったのです。

毎年やっていたのかはわかりませんが、

当時、地元の人への感謝祭のような

イベントとして定期的に開催されていました。

ときどきそこに行くのが楽しみでした。

「東芝」の名前、

最近よく聞きますよね。

(あまりいいニュースではありませんが)

先週ネットでニュースを見ていたら、

その東芝がリストラ策として実家の近所の

そのお祭りをやっていた工場の閉鎖を決めたそうです。

時代の流れとはいえ、

私が5歳くらいのときですから

35年以上あった思い出の地がなくなってしまうのは、

なんとも寂しい限りです。

・・・

年を重ね過去の記憶があいまいになってくることに

不安を覚えて記憶術を受けに来る方がいます。

「記憶がなくなる」というのは、

単に単語が思い出せなくなるという意味だけでなく、

実は人間の人生の歴史そのものが

記憶だけによって構成されています。

「思い出」はすべて記憶なんですよね。

記憶がなくなることは自分の

人生がなくなることと同じともいえます。

年齢的な衰えから記憶力が弱くなってきて

不安という人もいます。

ても、記憶力はまだまだ健在でも

肝心の記憶される対象物(思い出の地)

のほうがなくなってしまえば

見たり触ったり触れる機会がなくなった分だけ

記憶力とは関係なしにそのことについてはやはり

だんだん思い出せなくなっていくことでしょう。

記憶力が衰えて思い出せなくなるのも、

思い出の地の方がなくなって思い出せなくなることも

どちらも寂しいことに変わりはありませんね。

正月に帰省したらぜひ東芝の工場を

最後に見届けて記憶に焼き付けてこようと思います。

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工場の閉鎖を変えることはできませんが、
自分の記憶力のほうは覚えていたいことを
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