なぜそれを信じているのか?自分を疑う

「人の悩みは、出来事そのもではなく、個々に異なる
 その出来事への解釈(ビリーフ)が生み出す」

アメリカの臨床心理学者アルバートエリスは

のちに今はやりの認知療法につながる

論理療法の中でそういったそうです。

解釈とは何か?

たとえば・・・、

●出来事:「あなたがおかしなことを言った」
 ↓
●結果:「だから私は怒っている」

と、いう具合に、

出来事が結果を生み出していると

思いがちだちですが実はそうではなくて。

●出来事:「あなたがおかしなことを言った」
 ↓
●解釈:「私はその考えが気に入らない」
 ↓
●→結果:「だから私は怒りたくなった」

という風に、

必ずその出来事に対する主観的な解釈が入り、

それが少なからず心の悩みや不満など

感情的なトラブルの原因になるというのです。

カウンセリングを学んだ人であれば

よく知られている話ですね。

この理論は理論でよくわかるのですが、

私はどうも世の中を見まわしてみると、

特に悩んでいな人も含めて

人間は全員この「ビリーフ」の

塊ではないかと思ったりするのであります。

たとえば、

・・・

「地球は温暖化している」

「最近は、異常気象だ」

といって反対する人はいるでしょうか?

二酸化炭素が増えているから、

地球は温暖化していて、

南極の氷が解けているといって

反対する人はいるでしょうか?

推測ですがおそらくよほど

研究熱心な人でもない限り、

反対しないと思います。

私自身もそう信じていましたから…。

なぜ信じたかといえば、

大雨が降って怖い思いをしたり、

とても暑い日がありとうっとうしく

感じたりした経験があるので、

別に疑う必要もなかったのです。

ところが、

「南極の氷は減っておらず、むしろ増えている」

と、言ったら信じられますか?

11月にNASAアメリカ航空宇宙局が

発表したデータによると、

南極の氷は解けている分よりも

増えている分のほうが多いことが分かりました。

参考:産経ニュース http://goo.gl/UxrqXq

つまり、南極大陸の氷が解けて

海面が上昇しているといういままだ私が信じてきた

説には無理があるというわけです。

でも、

テレビで見氷が解けている映像を見たことがあるので、

地球は南極の氷が解けてしまうほどものすごく

温暖化しているようで怖さを感じていました。

これも一面的な情報なので、

事実はなにかわかりませんが、

少なくとも今まで信じてきたこと(ビリーフ)は

間違いである可能性があります。

よくよく考えてみると、

おかしな話かもしれないですよね。

調べてみたら、

南極の一日の最高気温はマイナス40度前後。

最高記録でもマイナス13度が最高でした。

冷静に数字をちゃんと見ればこの気温は、

氷がとけるのではなく「凍る」温度ですね(汗)。

(もちろん日光や水に削られて解けるものもあると思いますが)

過去に視覚的に見たイメージが

強く印象に残っていて

見た部分だけを事実全体として

信じていたと気づいた次第です。

このように人は、

「見た物しか信じられない」

と、いうビリーフを持っているわけです。

(なので死後の世界は信じられなくて当然です)

ですから自然と、映像が流れるテレビを見て

部分的に学習をしてるのでしょう。

温暖化会議にニュースが流れ。

南極の氷が崩れ去る映像を見て。

鬼怒川が大氾濫している映像を見ると、

温暖化や異常気象はまさに

今起きていることとして認知することができますから。

しかし、

さきほどの南極大陸の氷の量を計った人がいるように、

他にも世の中にはいろいろな研究を

している人がいるものです。

例えば温暖化について、

お風呂に水をためて

お風呂場の空気だけを温めて、

本当にお風呂の中に水の温度が

上昇するか研究していいる人がいたり・・・。

異常気象というけれども、

過去110年分の降水量をすべて調べて、

最近特に雨が多いというわけでもない

ことを証明して見せたり・・・。

勘違いしないでいただきたいのは、

こういう話をするとすぐにテレビや新聞の情報、

あるいは自分の持っている知識を持ち出して

反論してくる人がいるのですが、

ここでは温暖化の是非は問題にしていません。

ここでは

「信じているものが事実とは限らない」

ということを話題にしています。

「いま信じているものは、なぜ信じているのか?」

という問いです。

温暖化にしろ異常気象にしろ、

さまがさまな学説があり、

これが正解と確定することはいまはまだ出来ない状態です。

でも私たちは疑問さえ持つことなく、

日々どこかから得た情報を無条件に受け入れて、

信じているかどうかもわからないまま

あたり前に受け入れてしまっている。

そんなことはないでしょうか?という問いです。

なぜ温暖化していると思うのか?と問われたときに、

「テレビでそう言っているから」

「去年ものすごく暑い日があったから」

「逆の意見があるから」

では物足りないと思いませんか?

その時に、

人間の脳には3つの癖があると知っていると、

いまの自分の信じているものをいったん疑ってみることができます。

1.人は、一番最初に得た情報が真実だと思いやすい

2.権威がある人からの情報は事実と思いやすい

3.映像としてみて印象的だったものが事実と思いやすい

与えられる情報は受け取るだけでいいですが、

疑問を持つと自分から能動的に

調べないとわかりませんね。

自分の持っている知識を疑うことは

自分の人格を否定しているわけではありません。

考え方が違うからといって怒り出す人がいますが、

「ちがうんだなぁ」と思えばいいだけのことで

目くじら立てる必要などないわけです。

自分をいい意味で疑うことは、

人としての器を大きくしてくれます。

・・・

「議論よりまず理解」

これをお読みのあなたは

自分が信じているものを逆と立場から眺めて、

平等に疑ってみる勇気がありますか?

コミュニケーションのスキルなど練習するより、

幅広い考えを受け入れられることのほうが

よっぽど人間関係をよくするのに役立つでしょう。

自分の価値観を変えなければ、

人間関係はよくならないですね。

小手先のテクニックに頼っている場合ではありません。

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