先日ある会合でとても興味深い
お医者さんにお目にかかりました。
そのお医者さんはもともと外科が専門で
30年以上やってきたそうなのですが、
いまでは、
本当に治るとはどういうことか?
を研究されている方でした。
私はカウンセラーなので
心の病気はどうやって治したらよいのか
質問をしてみました。
すると先生いわく、
いろいろな治し方があるのだけれど、
まず基本的な条件として、
「体が不健康なまま心だけ元気にするのは難しい」
簡単にいうと、
「日常的に腰痛を抱えている人が、
心だけ元気でいるなんて無理でしょう」
体が健康になると、心も健康になりやすいから
体からまずよくしてしまうのだそうです。
なるほど、
心を治すにはまず体からというわけですね。
では、
どうやって体をよくするのかというと、
(ここからが斬新で面白いのですが)
いままでの常識的な治療とは違って
体の悪いところを治療する
・・・のではなくて、
いま正常に働いているよい部分の
機能をさらによくするだけで、
「悪いところは治そうとしない」
のだそうです。
すると、
悪い部分の量はそのまま変わらなくても、
よい部分の比率がさらに高まることで、
全体としてよくなり、
「悪い部分は愛嬌になる」
のだとか(笑)
「悪い部分は愛嬌になる」とは、
なかなかの名言であります。
この先生のこだわりとして、
西洋医学も東洋医学もダメだと
はっきりおっしゃったのには驚きましたね。
何がダメと思っているかというと、
西洋医学では、悪いところをだけを
ピンポイントで治そうとする。
東洋医学は、
悪いところといいところの
全体のバランスをとることで
悪いところを治そうする。
どちらも、
「悪いもの」に意識を
とらわれてるのに変わりない。
この先生は西洋医学も代替療法も
数十年たずさわってきてわかったのは、
「がんでも何でも病気を治そうとしてきたのに、
がんの死亡率は変わらないか上がるばかりだし、
結局治っていないではないか」
と気づいたのだそうです。
それでもう悪いもの治そう
とするのは一切やめたのだとか。
経験に裏付けされた確信というのは
迫力がありましたな。
私はお医者さんじゃないので
体から治すのはできませんが、
「全体がよくなれば悪いところは愛嬌になる」
という言葉には、
共感するところがあります。
心を元気にする仕事をしているものとして、
「欠点を治しても、人生はよくならない」
と、人生におきかえてみて、
言いたいことはすごくわかるなぁと
思ったのでありました。
体も心も、人生の真理は一つなのかもしれませんね。
あなたは、
悪いところ直したら
よくなると思っていませんか?
そのあいだに、
すでにあるよいところは
十分伸ばせているでしょうか?
悪いところを愛嬌と思い抱えながら
素晴らしい人生を歩むという道も
あるかもしれません。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「改善、向上といいながら悪い部分に意識を奪われてないか?」
<お知らせ>
「悪いものを治すのは良いことだ!」という思考の癖を治すのには
すこし時間をかける必要があるかもしれません。
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