先日、信頼している先輩講師に
仕事の相談をしてきました。
私が講師になるきっかけをくれた人であります。
もし逆の立場だったら、
「この部分は隠しておきたいだろうな・・・」
と思うような経験やノウハウまで
惜しみなく教えてくれるので
つい甘えて何でも聞いてしまいます。
また、
質問をしなければよけなことまで教えようとはしない、
そんな我欲に見えない心の広さ、
謙虚さにも惹かれるのでありました。
・・・
その日の夕方、喫茶店で仕事の続きをしていたときのこと。
ふと頭の中に、
「人は他人の何に心を惹かれるんだろうか?」
と、疑問がわいてきまして(苦笑)。
気になると止まらないたちなものですから
仕事の手をいったん止めて自分が尊敬している人や
お世話になり続けている(たいと思っている)人は、
自分にとってどんな存在なんだろうかと
コーヒーをすすりながら
丁寧に自分の中を見つめてみました。
すると、
私が興味や信頼を寄せ続けている人には、
絶対にはずせないある一つの共通点があることが分かりました。
その共通点とは・・・、
興味や信頼を寄せ続けている人たちは必ず、
私という人間の中には絶対にありえない、
「私の枠を超えた何か」
を最低一つ人によっては複数持っているということです。
平たく言えば
「なんでそこまでできるんだろう?」
「なんでそこまでしてくれるんだろう?」
と、思わせてくれるものということですね。
その「何か」は人によって違います。
ある人は、
・小さなことでは怒らない心の広さだったり
・ともすればその人にとっても大切であろう何かを惜しみなく提供してくれる人だったり
・一つのことについて圧倒的な知識や技術を持っていたり
・きめ細かい配慮ができる人であったり
・ものすごいお金持ちだったり(笑)
自分と比べて自分の想像の枠を超える何か
を持っている人に惹かれる自分に気がつきました。
・・・
当たり前といえば当たり前かもしれないですけれども
ここが人間の難しいところでもあるなと思ったわけです。
何が難しいかといいますと・・・、
尊敬できる人というのは必ず
「自分と比べて(上下関係)」
なおかつ
「想像を超えてすばらしい」
と感じた時だけ尊敬できるわけでして。
「自分とただ違う(並列)」
だけだったり、
想像を超えていてもそこに素晴らしさを感じず
むしろ「ヒドイ」と感じたら
尊敬はできないわけです(笑)。
つまり、
(いいか悪いかは別として)
心が惹かれるにはある種
自分が下だという
「自己卑下」
が前提にないと、
尊敬も信頼もできないのでは?
なんて思ったのでありました。
みなさに通ずるかわかりませんが、
少なくとも私の場合はそうだな・・・と。
そこでつぎに、
仮に自己卑下から生まれる尊敬であったとしても、
それを人生に生かすにはどうしたらいいのか?
考えてみました。
結果、得た結論は、
「その人のマネをする」
のがよいだろうと思ったのでした。
行動面でいえば「モデリング」、
心理的には防衛機制の「摂取(取り入れ)」ですね。
その人の素晴らしいと思う言動をとことんマネをして
自己満足でも自信がついたならそれもよし。
また、
信頼を寄せているその人が
喜んでくれるような形で、
精神的でも物質的でも恩返しができれば
相手の喜びが自分の精神的な
報酬にもなるのでそれもよし。
とにかく自分か誰かほかの人が喜べば
それで自己卑下を十分人生に
生かせていることになるでしょう。
その人の素晴らしさに気負いしたり、
飲み込まれてしまうのではなくて、
同じようになろうとすること。
それさえあれば、
自己卑下も人生を豊かにしてくれる
スパイスになるのではないでしょうか。
「あの人のようになりたい!」
と、思うあこがれの気持ちは
自然に湧き出るプラスの感情のようにも見えますが
その裏に実は劣等感が潜んでいた。
・・・そんなことに気づいた一日でありました。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「劣等感があって何が悪い」
悪いのは劣等感があることではなく、
「劣等感があることはいけないことだ」
と、思うことですね。
さて、
きょうも一日、尊敬できる人に近づくために
何をマネしてみましょうか???
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自分の中にあるイヤなものにも気づきながら、
自分との関係をよりよくしていく・・・。
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