「自由」の反対は「不自由」だけではない

昨年の5月、ゴールデンウイークくらいまで

毎朝、家の清掃をしていました。

玄関、廊下、洗面台、トイレの水ぶきをし、

家族全員分の靴を磨き・・・。

それが毎日の日課でした。

その後、メルマガ(BLOG)を書きたくなり、

朝の時間は限られているので清掃はやめました。

やめてみて思ったのは、

「朝、掃除をしなくていいなんてなんて楽なんだろう!」

と自由を感じました。

ところが、

あれから1年半たってみたら、

あの時感じていた「自由」を

感じなくなっているから不思議です。

「自由に慣れてしまった」

のです。

みなさん、自由とはそもそも一体何でしょうか???

浅いですが、私なりに考えてみました。

自由とは・・・、

a.不自由を知らない人は自由を感じられない。決まった「型」に一定期間ハマったことがある人だけが感じることができる感覚である。

b.自由は条件ではなく感覚。自由を感じるためには、一瞬は「何かいいものがある」あるいは「悪いものがない」という条件を満たす必要があるが、同じ条件が維持していても永遠に自由を感じ続けることはできない。つまり自由は何か1つの条件を満たせば手に入るものではなく、本人さえ「感じて」しまえば、いつでも手に入るし、いつでもなくなるもの。

c.自由は慣れる。自由な状況が持続していると、自由な感覚がずっと続くのではなく、だんだんとその状態を「当たり前」と感じるようになり、自由からくる幸福感は減る、またはなくなる。

これらのことから、

自由と、そこから得られる幸福感を持ちつづけたいなら

以下のような条件が必要になるのではないかと考えました。

1.自分の意思とは別の、不自由な環境に身を置く

・やりたくない仕事を本気でやる

・勉強で苦労する

・嫌な上司と毎日顔を合わせる

→不自由が大きいほど、自由を判じる幅も大きくなる。


2.日々の生活の中で、決まり事を決めて毎日やる

・他者から供用される不自由は心が折れやすいが、自分で決めたことを続けるだけでも、無意識に不自由を感じることができる。

・また、決まり事は時々変える。前の決まり事から解放された瞬間に「自由」を感じることはできるはず。


3.環境を日々変える

・今が最高で最後の自由だと思わずに、新しい不自由な環境、あるいは、自分の中の決まり事を一生洗い替えしていく。

・・・

適切な例かどうかわかりませんが、

今これを書きながら知り合いの

終末期医療専門のお医者さんから

聞いた話を思い出しました。

西洋医学ではもう手の施しようがないと

見放された方がその病院にたくさんいらしたそうです。

今までの西洋医学に縛れていた思考から離れて、

代替医療に意識を変えてくると、

西洋医学では認められなかったようなことが、

認められて大変喜ぶ方の多いのだそうです。

今まで病気のためになくなっていた

食欲が回復する人もいるのだとか。

しばらくの間大変元気になるのだそうです。

ところが、

3週間くらいすると、またもとの不安で

元気がなくなってしまう人が多かったのだそうです。

なぜかというと、

最初のうちは、西洋医学ではもう次の手はないと見放されて、

八方ふさがりになっていた状態から、

解放されて「自由」と希望を感じていたわけです。

ところが、

3週間くらいたつと、

解放感は薄れると同時に、

病状は特に改善していないことに気付き

現実の世界に引き戻されてしまいます。

・・・いや、

正確には、「引き戻される」のではなくて

新しくて新鮮に感じた環境に慣れてしまい、

「当たり前の日常」

に代わってしまうのです。

状況は同じなのに、

自由を感じなくなってしまったというわけです。

・・・

「自由」の反対語は「不自由」ですが、

実は前述のとおり「自由」を感じるためには、

「不自由」な体験がどうしても必要です。

ところが、

自由の反対は不自由なんですけれども、

「自由を奪うもの」

は2つあることになります。

一つはやはり「不自由」になること。

もう一つは、

「あたりまえ」

と感じてしまう状態。

人間は不自由があると自由を感じられませんが、

今の状況について

「あたりまえ」

と思ってしまうと、

別に不自由はなくてもやはり

自由に離れなくなってしまうのです。

・・・

「日々、感謝していきましょう」

と言われてもなかなかできないものでありすが、

感謝するというのは、

「有難い=なかなかない」

と思うから感謝できるわけです。

当たり前と思ったら感謝はできませんし、

自由も感じることもできなくなってしまいます。

解決策は、

すぐにできるかわかりませんけれども、

不自由を感じる状況に気付いているなら、

その中で自分が変えられるものを

積極的に変えること(不安もあるでしょうが)。

もう一つは、

いまある生活は自分には「当たり前」に見えても、

それが欲しくても手に入らない人もいるわけです。

そういう状況も客観的に想像してみて、

「あたりまえ」が少しでも「有難い」に代わると、

自由ももっと感じることができるかもしれません。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「心の自由は自ら手に入れることができる!」

・・・平和な日本だから言える言葉ではありますが、

その平和に過ごせることもまた、

有難いことであります。

さて、毎朝のメルマガもつづけていると

作業っぽくなってしまうこともありますが、

朝から好きな仕事を

選んでできることに感謝して、

明日からまた自由に書き続けましょうか。

<お知らせ>

自由をどのように定義するか、

そここそ、人それぞれ自由です。

でも、自分にとっての「自由」が何か?

自分なりの意味と価値がわかていると、

人生は過ごしやすくなるのではないでしょうか?

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