小4の娘は粘土を使った創作や
絵を描くのが好きなのと同じくらい
ぬいぐるみが大好きです。
いつもお気に入りの(箱で作った)
「部屋」に入れたり、
布団に「寝かしたり」しています。
弟には厳しい娘も動物は大好きで、
ぬいぐるみをかわいがるのも
それに似ていて優しさの表れだな、
などと思いながらその様子を見ています。
別にぬいぐるみをかわいがるのは
一向に構わないのですが、
一つだけ困った・・・というより
気にならないことがありまして。
それは居間の床がぬいぐるみをはじめ、
娘のものであふれていることです。
夜、仕事から帰宅して床が散らかっていると、
どかすように娘に強く言うのですが、
その時は文句を言いながらどかしても、
また次の日には同じ状態になっています。
深夜に帰宅した場合はすでに娘は寝ていて、
さすがに寝ているのを起こしてまで
片づけさせることはしません。
せめて「片付いた状態」を見せれば、
そのうち散らかさなくなるかななどと
淡い期待を寄せながら、
自分で片づけたりもするのですが、
まったく効果はありません。
次の日はまた同じ状態になっています。
父親の背中を見て我が身を振り返る、
などということはまったくなく、
私が片付けたきれいな部屋に、
またものを置いていくことが常態化して、
習慣化されているようです。
「子は親の背中を見ても、親の期待通りには学ばない」
これが実態ですね(笑)。
要するにあるべきよい状態を見せるだけではだめで、
その状態に近づけるための
「行動をしたという体験」
の積み重ねがないと結局なにも
変化は起こらないのであります。
・・・
先日あるネットニュースを見ていたとき
「プラス思考の危険性」
についての記事がありました。
ニューヨーク大、バージニア大、ハンブルグ大の
研究チームが行った実験です。
88人の学生にポジティブな空想をしてもらい、
その直後にうつ状態を測るテストを行ったら、
「よりポジティブンが空想をした学生のほうが、そうでない学生よりも、より点数が低かった(うつに近くなかった)。」
のだそうです。
しかし一か月後同じうつ検査をした結果、
よりポジティブが空想をしていた学生のほうが、
そうでない学生よりもうつ病点数が高くなっていた
というのです。
この研究結果は、
ポジティブな空想がうつ状態を
引き起こすことは証明していません。
でも、
長期的なプラス思考が抑うつ的な気分を
引き起こす因子なると示しています。
そして、
結論としてこうまとめられています。
「ただ空想(イメージ)するだけでなく、それを実現するための具体的なステップに考えるほうがいい」
と。
この実験で主に訴えられていることは、
ネガティブでもいいよというメッセージであり、
ポジティブシンキングの弱点について
ではありますが、
なにか、
先ほどの娘背の接し方にも
通じているような気がするのです。
整った状態の部屋をいくら見せて
イメージ付けしようとしても、
結局うまくいかない・・・。
その時に、
「願えばかなう」とか「親の背中を見せて育てる」
と思おうとしても、
結局、もっとストレスが溜まってしまいます。
まあ、一切恨みつらみを言わず、
相手になんの不満ももたないでいられるような
心の広さがあれば別なのでしょうが、
残念ながら私は持ち合わせておりません(笑)。
心で願っているだけ。
理想のイメージをみせるだけ
では何も変わらないなと実感します。
いつまでに何をするかを決めて、
具体的に行動を習慣化していき
体験を増やしていくことが必要な気がします。
・・・
そう思って以来、
部屋が散らかっていても居心地は悪くても
その日は片付けないようにしました。
娘に代わって片づけるのをやめて、
翌日に娘に片づけさせて、
自分が作った成果をイメージに
焼き付けてもらうように心がけています。
娘の場合、
「部屋が片付くとそれはそれで気持ちがいい」
という感覚があるのが幸いで期待がもてます。
プラスに考えるだけ。
してあげるだけではかえって
ストレスがたまりそうですね。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「願ってばかり、してあげてばかりになっていないだろうか?」
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