BLOGを書くときにいつも迷うことでもあり、

楽しみでもあるのが「タイトル決め」です。

だいたいいつもタイトルは先に決めずに、

文書を書き終わってから見直し、

ふさわしいものを考えます。

そのほうが読む人にとっても、

タイトルと中身が一致していて

読みやすいかなと思うからです。

タイトル一つで読んでもらえる確率は

かなり変わることを知っているので、

せっかく同じ内容なら、

いいタイトルがないかなと日々研究しております。

ちなみに、

昨日のBLOGのタイトルは

「聞いてみたからわかること」

にしてみました。

▼昨日のBLOG
http://goo.gl/I0hCgA

実はほかにも候補がありまして・・・

ちょっとご紹介しますと、

「聞いてもわからないこと」

・聞かなかったわわからなかったこと

・聞いてみたからわかること

・聞くとわかること

・聞かないとわからないこと

それぞれ言いたいことは同じでも、

それをどの方向から表現するかによって、

伝わる印象はだいぶ変わると思います。

毎回楽しみながら一生懸命考えるのですが、

結果だけ見ると昨日のタイトルは

イマイチだったようです（笑）

日々勉強ですな。

・・・

BLOGのタイトルに限らず普段生活の中でも、

同じこと伝えたいときに、

どの言葉を使うかによって

伝わるものは変わると感じたことはないでしょうか？

たとえば、

夜遅く帰ってくる子供を心配しているときに、

「心配なんだよ」

という言い方もできれば、

「何やってるんだ！」

ということもできるわけです。

心の中にある思いは同じでも、

どう表現するかで伝わるものは変わりますよね。

・・・

アルバート・メラビアンという

心理学者をご存知でしょうか？

メラビアンを知らなくても

「メラビアンの法則」という言葉や

法則の意味を聞いたことがある人はいるかもしれません。

どういう法則化といいますと、

「話し手が聞き手に与える影響は９３％が見かけや声色のなど言葉の中身以外の非言語で印象が決まり、発せられた言葉の意味そのものが与える影響は７％しかない」

という研究結果です。

コミュニケーション講座などでも

「だから見かけが大切です」

というのたくさんあるのですが、

個人的にはこの法則の意味が

誤解されて使われていることも多い気がしています。

（メラビアンの実験内容をご存知の方であれば、お分かりタダと思いますが）

メラビアンが行った実験は、

相手に伝わる「印象」を調べてものであって、

相手の「本心」を調べたものではありません。

（※詳しく知りたい方はネットで「メラビアン　実験」で検索をかけるとたくさん出てきます。）

実験では写真と労音音声を使って、

被験者に様々な表情の写真を見せながら

同時に様々な声色の言葉を聞かせていきます。

実際にメラビアンが使ったものとは違うでしょうが、

たとえばこんな感じです。

ニコニコ笑っている人の写真を見せながら

「なんだこのやろう！」という怒りの罵声を聞かせたり。

それを見聞きした人の印象データを集めたものです。

つまりすべては作られたものであり、

相手の本心は録音テープでは流れてこないので、

相手の気持ちなどわかるはずがない実験なのです。

ですから、

「話をする」人に対して

見かけを気をつけましょうという趣旨で

引用されるならいいと思うのですが、

「話を聴く」人に、

「見かけで相手の本心がわかります」

という趣旨で引用されているのを聞くと

「それはちがうよな」

と思うのでわけです。

それこそメラビアンの法則通りに、

「人は見かけが9割」

という見かけの印象に引きずられて

しまっているのではないでしょうか？

自分をよく見せるには見かけが９０％大事だとしても、

相手をわかるためには

９０％かどうかはわかりませんが

言葉が占める重要度はかなり高いと思うのであります。

・聞いてもわからないこと

・聞かなかったわわからなかったこと

・聞いてみたからわかること

・聞くとわかること

・聞かないとわからないこと

この言葉遣いの違いから、

あなたは何を感じ取れるでしょうか？？？

そしてきょうこのBLOGのタイトル、

「言葉尻の違いからわかるもの」

という仮のタイトルで書き始めたのですが、

「メラビアンの法則は勘違いされています」

に変えてみました。

これをみてクリックしていただきありがとうございます（笑）

【この言葉を自分に言ってみよう！】

「見た目の印象だけに惑わされていないだろうか？」

生の人間同士、

ちゃんと言葉で対話しましょうね！

＜お知らせ＞
見た目からの推測ではなく、
言葉のやり取りから相手をわかりたいと思う人のために、
２月１３日の傾聴１日講座がお席をあけてお待ちしています。
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