人が「動きたくなる」伝え方

仕事でも、コミュニケーションスキルでも

せっかく「うまくいくやり方」を

教えてあげたのに、教えたことを実行せず

疑問(イライラ?)したことはありませんか?

曲がりなりにも10年以上講師業を

営んできてわかったことがあります。

それは、

「人は、正しい方法を知っただけでは動けない」

ことがとても多いということです。

教えてあげて法の人からすると、

「なんでいいやり方が分かったのにやらないの?」

と思うかもしれませんね。

ではどんな時にできないかといいますと、

それをすることについて

「不安があるとき」

であります。

正しいやり方を教えてもらい、

本人が抱えている問題がクリアに解決した

と感じられた時には、躊躇なく実行します。

でも、以下の状態のときは

ひとは実行することを躊躇するでしょう。

1.教えてあげた方にはクリアでも、教えられた方にうまく伝わっておらず、まだそれを実行している自分の姿が具体的ににイメージできていないとき。

2.教えてもらったやり方はイメージでいるが、それが失敗した時の対処法がわからないとき。

1と2の両方に対する不安がより多く解決できなければ、

いくら「とりあえずやてみなよ」と勧めても

頭でわかっても、心が動かないので

なかなか行動に移しにくくなります。

つまりコミュニケーションスキルでも仕事のやり方でも、

初めてやる人に伝えるときは、

①正しいやり方

②うまく実行できなかったとき、あるいは、実行したがよからぬ反応が返ってきたときの対処法

この2つをセットにして、教えてあげると

安心して動きやすくなります。

・・・

たとえば、

私は傾聴講座の中で

沈黙が苦手な人のための

「沈黙への対処法」

についてお伝えしています。

同時に、

「その方法を使おうとしても、うまく使えずまた沈黙を破りたくなってしまった時はどうしたらよいか」

の方法も教えます。

また、

「伝え返し」というスキルでは、

「正しい伝え返しの方法」

を伝えすると同時に、

「それをちゃんと行っても、相手から良い反応が得られなかったときの対処法」

も同時にお伝えします。

こんな風に、

「正解」と「うまくいかなかったときの対処法」

をセットにして、

「うまくいけば喜べて、失敗しても不安はない」

と脳が認識できると、

不安が減り行動しやすくなるというわけです。

人は何かの「不安」がまず先にあり、

それを解決したいから「方法」を探すわけです。

方法そのものが目的ではなく、

それにより不安をなくす(減らす)ことが目的です。

ですから、

「方法」を提供しただけでその人の「不安」が

解決していなさそうなときには、

その不安を引き起こしているものについても

一つでもいいから具体的に対処法を

伝えてあげることで、

最初に伝えた正しい方法も生きてくるでしょう。

つまり、

相手の不安をちゃんと理解できる人ほど、

具体的な指示も上手というわけです。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「やっぱり聴き上手は、伝え上手」

<お知らせ1>

相手にちゃんと伝えたいなら、

相手をちゃんと理解してからでないと伝わりません。

「なかなかわかってもえていない」

と感じている人は、6月9日か18日の

傾聴1日講座にお越しください。
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<お知らせ2>

「人に伝わる伝え方」に興味がある方は、

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