うつ病など心のエネルギーが落ちている人に
「頑張ろう!」といってはいけない
と、いう話は有名です。
いますでに頑張り切って
疲れ果ててしまっている人に向かって
未来に向かってさらに
努力しろというようなメッセージは
確かにキツイものがあります。
だから言わないほうがいいでしょう。
でも私自身はどうかというと、
この「頑張ろう」という言葉を
よく自分に使います(セルフトーク)。
ときどき思うのですが、
世の中には
「自分には言ってもいいけれど、他人には言ってはいけない言葉」
があるのではないでしょうか???
たとえば、
大ピンチに陥っている自分に対してなら
「ピンチはチャンス!」
と言い聞かせてよくても、
他人に向かって
「ピンチはチャンスだよ!」
とアドバイスすれば余計なお世話と思うのです。
「やればできる!」
と自分を励ますのはありでも、
「やればできるからやってみな!」
と励ますのも何か違うと思います。
「勉強しよう!」
と自分に言うのはありでも、
「勉強しろ!」と他人に言うのはナシかな…と。
言われるほうの立場だったらどうでしょうか?
毎回必ずNGというわけではなくても、
時として角が立ちそうな気もしませんか?
自分に対してなら使っても問題がない言葉を、
他人に言ったら関係が崩れてしまった・・・。
そんな経験はないでしょうか?
同じ言葉なのに、
なにがマズイのかな?と考えてみました。
結果、
言葉は同じでも誰に言うかよって
「その言葉の持つ意味」
が変わることに気がつきました。
どういうことかといいますと・・・
さきほど例のような言葉はすべて
自分に対して使えば決意、決心を表す
「~しよう」という「意思」
であり、
他人に対して使えばどんな柔らかい表現を使っても結局
「~しろ」という「コントロール」
になるということです。
「~しよう」と自分で思うと
「~しろ」と他人に指示、命令するのとで
はまったく意味が違いますよね。
だから「頑張れ!」という言葉を自分に言ったときは
単に頑張りたい自分の意思と意欲の表れなので問題がなくても、
他人に言ったら角が立つというわけです。
そして、
自分に対して問題ない言葉というのは、
無意識のうちに悪気なく他人に使って
しまっている可能性があります。
「せっかく親切に言ってあげただけなのに、なんであの人は怒っただろう?」
という場面を経験したことがありませんか?
あるならいま言ったような言葉の意味の
すり変わりが起きているのでしょう。
自分に対してOKな言葉が、
時に人を傷つけてしいまうのですね・・・。
何を言うかよりも、どう伝わるかを意識ながら
言葉は使わないといけませんね。
言葉はなかなか奥深いものです。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「結局、相手を変えたいと思っていないだろうか?」
さて今日は暴風雨の中(予報では午前中で収まりそうですが)
傾聴1日講座の実用編を開催です。
よし、頑張ろう!っと(笑)。
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