傾聴をお伝えし始めた10年前から
最初の5年間くらいは散々だったことを思い出します。
35歳も過ぎ、長女が生まれ5年もたつのに
まだ本業である傾聴が事業としての体をなしていませんでした。
(それでもサラリーマンなので食べていくことができたわけでありますが)
自宅で布団に大の字で横たわる無垢なわが子供の寝顔を見るたびに
幸せだけでなくこの先どうなるのだろうかという不安が
押し寄せてくるのでした。
何度か傾聴はもうやめようか、
あるいは今の仕事も辞めようかなどと考えたこともあったのですが、
それまでに2回も転職をし、家族が増えてしまった状態では
いまさら転職できるあてなどないのでした。
元の業界に戻っても、給料が下がるだけですからね。
そしていま、
事業が成長したからといって順風満帆で安心しているかというと
実は全くそうではありません。
5年前と似たような不安を今もずっと抱えています。
いまの状態が維持できることも
今後さらに成長できることも疑っている
信じられないでいる自分が常にいるのです。
・・・
ある時、事業で成功され会社をいくつも持っている
社長さんにお会いしする機会がありました。
その際、不安で心配しかないことをお話ししました。
なんでそんなことを話したのだろうかといま振り返ってみると
「まだまだ足りない。もっと頑張れ!」
と、気合を入れて叱咤激励して欲しかったのでしょう。
でも、
その社長さんから返ってきた答えは意外なものでした。
その言葉とは・・・。
「もっと臆病になれ!臆病だから失敗をくり返さないことも成長もできるんだ」
と言われたのです。
あまりにも意外な言葉に驚いたと同時に、
どこかほっとする自分がいました。
心配や怯えると言う感情はネガティブでいやなものですよね。
どうにかしてそこから逃れたいと思うのが普通の人情でしょう。
でもよくよく考えてみると
ネガティブな感情はよくなりたいと願う人にしか
わいてこない感情でもあります。
その社長さんの言葉を聞いて、
「不安や心配はなくそうとするのではなく。向き合えって認めるほど心が軽くなることもあるのかも」
そんな風に思った次第です。
これをお読みのあなたがいま抱えている不安や心配は何でしょうか?
その感情は何をよくしたい(守りたい?)から
湧き出てくる感情なんでしょうか?
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「もっと心配し、もっと臆病になろう」
ちなみに、
不安を軽くするためには、
「行動するのが一番」
ともいわれています。
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